最初の依頼が終わり、一息つく前にまだやることがあった。

始末した悪魔をもう一人の能力を持つ者『桂木雄二』のところに持っていくことが仕事なのだ。
しかし坂内は一人では行きたくない様子を示していた。

「あの~東さん。さっきすごい怖い目にあったので一緒に来てもらえませんか?」

「一人で行け。」

東は冷たく坂内の頼みを断った。その態度で坂内はまた目をうるうるさせこう言った。

「な、なんでそんな冷たいんですか~!一緒に来てくださいよ~!」

断ると今にも泣きそうな顔をしていたので東は仕方なく、こう返事をした。

「・・・分かった。分かったからもう泣くな。」

坂内はそれがうれしいらしく一気に涙がぶわっとこぼれた。

「うぅ~あ、有難うございます・・・」

「なんで、一緒に行ってやると言ったのに泣く?」

「だって~!」

「もういい、行くぞ。」

そう言って、東と坂内は桂木のところに向かうのだった。しばらく歩くと本当に人が住んでいるのか?というほどボロく
金属のところはすべてさび付いていた。

「すいませんー!!いますか~桂木さん!」

すると、とびらギィと開くと中から男がでてきた。高い身長、そして目は青く輝いていた。

「おぉ!舞ちゃん!よく来たね!・・・・・ん?なんだだれかと思ったら東か・・。」

「久しぶりだな、桂木。早速だが仕事を頼みたい。」

「ここのところ仕事がないと思ったら、ようやくきやがったか。じゃあこの悪魔をこの世界からいなくさせればいいんだな?」

桂木雄二の能力、存在自体を消すこと。最初から生まれてこない状態にするのだ。
そうすれば人はこの犯人「悪魔」がいることなんてだれも思わなくなる。

「あぁ、そうだ。」

「了解、では。」

悪魔の下に魔方陣ができて悪魔はどんどんと地面に飲まれていく。そして完全にその姿は消えた。

「ふう!終わったぞ。」

「ご苦労だったな、金は今月までに払う。」

「そうか・・、でも一度も払ってもらった覚えがないが・・・。」

「では、また来る。」

そう言って東はひとりで帰っていった。

「まったく、あっ舞ちゃん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

「はい!なんでしょうか?」

「舞ちゃん、東をどう思う?」

「えぇ!?」

坂内は急に赤くなり口をぱくぱくさせた。

「あっ!そういうことじゃなくて普段の行動みたいな?」

坂内はあわててその返事を返した。

「えっ!あぁ!そうですね!東さんはとても頼りがいがあって、そんでもって優しいです!」

「・・・・そうか。」

「はい!あっ!私そろそろいきますね?」

「うん?あぁ、じゃあ気をつけてね!」

「はい!東さ~~ん、待ってくださ~い!」

そういって桂木の家をあとにした。

「・・・・頼りがいあって優しいか・・・。本当はあいつは弱いだけなんだ・・。」

桂木はひとり、その言葉をボソっといった。

「あの~~東さん。」

「なんだ?もう仕事は終わりだ、帰っていいぞ?」

「あの・・・・それなんですけど・・。」

坂内はもじもじと恥かしそうに言った。

「今晩、泊めてくれませんか?」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

最初の依頼終了

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投稿日:2011/07/18 09:35:18

文字数:1,316文字

カテゴリ:小説

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