6月、梅雨の時期だ。
雨がたくさん降っている・・・レンは紙と睨めっこ。

『部活動希望用紙』

「どれにしようかな?」
レンはペンをカツカツ机に叩きながら悩んでいた。
「レン~!どれにするの?」
おなじクラスメイトのミクが声を掛けてきたはずなのにまわりには5人ぐらいの女子。
レンは男子たちと仲良くしたいのに何故か女子たちに人気・・・。
「あっ!ねぇねぇ、これなんてどう?」
「・・・え?えー!!」
ミクが指差しているのは『弓道』

結局、選ぶことなく終了。
普通だったら5月にはもう仮入部があるはずだがレンは入りたい部活が無かった。
でもやっぱり入った方がいいのかな?内申的にもということになり部活を今こうして探しているのだが、何度見ても入りたいのが無い。
学校から帰る時ミクがダッシュでレンの後を追っかけてきた。
「コスプレ部とかあったらいいのに~」
「な、なにいってんだよ初音!ボクはコスプレなんてするきないからー!」
「でもでもウサ耳とか付けたらかわいいかも!」
ミクの顔がとろとろに溶けている・・・はぅ~といいながら。
正門からでると、いつものように家に帰る道を通っていく。

次の日・・・

「ねぇねぇ!レン~みてみてよ、コスプレ部だって!ただ単にコスプレしてお茶すすってお菓子食べているだけでいいんだって!で、たまにアニメコスプレのイベントに参加するらしいよ」
そういわれコスプレ部に入ることを決意。
「っていったってこの紙を顧問の先生に渡さなきゃいけないってのがいやだな~」
職員室の前でレンはおろおろしてたまに扉の前にきてノックするかと思いきやまたうろうろと・・・
「何してるの?」
とうとう職員室から教師が何をしてるんだろうと思いドアからひょっこり顔だけだした。
「こ、これ渡そうかと思って・・・あの、そのこ、コスプレ部の顧問の先生っていますか?」
「あぁ顧問の先生決まってないのよ、だから部長さんに渡してくれる?えっとたしか・・・2年2組の杉宮 早有(すぎみや さゆう)って子よ」
「分かりました」
軽くお辞儀をするとレンは2年2組の教室へと階段を上がり向かう。
「わ~可愛い!!一年生よねどうしたの?」
2年2組の生徒の一人とみられる女子が声を掛けてきた
「あの・・・杉宮 早有さんっていますか?」
「ちょっと待っててね♪」
奥で声が聞こえる
「可愛い1年生がお呼びでございますわよん!」
教室の扉から顔だけをだしてレンの姿を確認すると「なに?」
黄色いイガイガ頭で後ろをちょこっと結んでいる杉宮 早有という人がでてきた
「・・・ボクとそっくり」
「・・・オレとそっくり」
じーっと相手を見ること1分。
「あの、これ・・・入りたくて」
先に切り出したのはレンの方だった
「あ、コスプレ部?入ってくれるの?」
「はい・・・」
その言葉を聞くと早有はお花が咲いたような笑みになり、レンが手に持っている仮入部届けを奪うようにしてとった
「ありがとう!!」
そう一言いうと早有は「んじゃ放課後早速きて」
同時にチャイムがなりレンは急いで階段を下り自分のクラスへ戻る。
「レン、ちゃんと渡してきた?」
ミクは興奮状態の顔をしながら聞く・・・
「う、うん仮入部届けだけど」
「えぇ~!!」
マスオさんのようなビックリした声をあげるとショボーンという顔をして窓の方へといった。

放課後、部室である第2学習室へと向かっていった。
「コスプレ部へようこそ~♪なんちって!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ボク、天使になるの?

~あらすじ~
高校1年の6月、レンは入りたい部活が無くなやんでいた。
しかしその翌日、コスプレ部という部活が出来た・・・
そのコスプレ部に入ることになり部長に仮入部届けを渡しにいくがなんとその部長がレンにそっくりで!?
『私、天使に用があるんだけど?』の第2期!

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投稿日:2011/09/12 17:10:09

文字数:1,440文字

カテゴリ:歌詞

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