誰かの歩幅を鵜呑みにしていた
気付かないうちにわたしはいなくて
ほんとはみんなみたいに上手に
頑張れないのに

歩き方を忘れてしまう前に
明日に浮足立つ前に

足を止めて　空を見上げて
雲を眺めて　風を感じて
今日が流されないように
踏みしめようか

生き急ぐように窺うように
理由を求める心が嫌いだ
前奏さえ失った世界は
息苦しいのに

耳を閉ざしてしまう前に
朝を憂鬱に思う前に

目を瞑って　耳を澄ませて
雨を拾って　全て忘れて
温かいココアでも飲んで
眠ろうか

見過ごしてしまった
小さな幸せたちを
その時間を愛せたなら
わたしに近付けるかな

足を止めて　空を見上げて
雲を眺めて　風を感じて
今日が流されないように
踏みしめようか

明日のために