神様どうして
月など創った
裸足の私は
照らせど惨めだ
神様どうして
海など創った
魚に生まれる
夢など抱かせて
偉大な世界の
平凡な一日
の、終わりに私は
何を知ればいい
レッド・ベリルみたいな
あの子の涙が
胸を裂いて染みついて
離れないの
抱きしめてあげたくて
伸ばした腕から
黒い棘が突き出して
切り裂いてしまったの
神様どうして
星など創った
瞬くばかりで
応えてくれない
再生しながら
朽ちていく欲望
を、宥めきれなくて
獰猛に泣いた
壊されて輝いた
あの子の眸が
瞼の裏 澄みついて
揺れているの
愛させてあげたくて
開いた口から
言葉を吐いたつもりで
打ちつけてしまったの
神様どうして
あの子と出会って
私が私でいられないような
想いに痛んで
それでも良くって
もう一度触れたいと願うのでしょうか
レッド・ベリルみたいな
あの子の涙が
胸を裂いて染みついて
離れないの
抱きしめてあげたくて
伸ばした腕から
黒い棘が突き出して
切り裂いてしまっても
嗚呼
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