たとえば君が明日旅立ってしまっても
多分僕はもう泣かないだろう


一歩ずつ探した枕木の調べ
クジラの髭のマレット澄んだ音を鳴らす

二人で夢見た野生の月夜に帰れるんだ
君がずっと待ちこがれていた 
そうさ未来の手帖(カルネ)


たとえば このまま君に会えなくなるとしても
いまこの場所に君がいることを記憶に残すから

これから 僕が羽毛を失うことになっても
ただここにいるとしよう
改札の外で横たわっているよ


眠りつづけてた赤錆びの汽車は
腹にコール焚かれ重い眼を覚ます

届かない場所の花に手を伸ばし
腕いっぱいに摘みとる

ああ

青 そら ローズマリー
足を滑らせ落ちた

痛いよ
夜の底に固い網目が張ってる
すぐ足首に絡む糸を切り君へ届けたいのに

大事なひとつだけの恋が目の前で枯れる
ただ開かずの踏切 向こう側
君が僕を探している


千草の色は 君の髪とおんなじ
僕は愚かな小鳥 今はもう呼吸してるだけさ
でもね希望は捨てない

だから


たとえば 僕の願いひとつ叶えられるなら
そう 君と寄り添って啄(ついば)んだあの日へ戻りたい

たとえば 君が願い叶えてもらえるなら
そう 憧れた場所の遠い遠い真逆の幸せを


胸に水ひとしずく
君に僕を託すよ
大丈夫、いつでも見てるよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ルナと小鳥とプラットホーム

小説【キミ トケル ソラ】(仮題)chapter.01

chapter.02 → 「ツクヨミと青空」

夏空P:作編曲プロデュース
まりるさん:illust.
ぴろちゃん:movie

***

大事な、一つだけの恋が、目の前で、枯れていく。

彼の思いがローズマリーの花言葉を介して散らばっていきます。

「思い出」
「記憶」
「追憶」
「私を思って」
「静かに力強く」

閲覧数:471

投稿日:2011/12/20 11:42:14

文字数:550文字

カテゴリ:歌詞

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