パッと始まる とびかけた夜
仕事帰りの木曜日 酒のつまみを買ってきて
愚痴をこぼさず独りきり 冷えた夜道をひた歩く
六畳一間の聖域に 1人いすわる謎の影
手前はなんだたと問うてみりゃ すかしたピエロがニタニタと
まだ酔ってもいないと 座りながら笑うと
ピエロは立ち上がり ただ踊りだす 手を差し出しほら
踊りだすそやつを横に まずは忘れるその準備
夢か現(うつつ)か幻か 酒を飲まねばやってられぬ
そんな不思議な木曜日
仕事休みの土曜日に 酒のつまみをこしらえて
愚痴をこぼして2人きり ロックグラスに酒をつぐ
六畳一間の領域に 相も変わらあず住みついて
酒を酌み交わすべもなくて すかしたかをしてニタニタと
たまには相手になれと あおりながら話すと
ただピエロは笑う ただただ笑う うつろな目をして
狂っちまったのはこの俺か まずは忘れるその準備
夢か現か幻か 酒を飲まねばやってられぬ
そんな不思議な毎日に
パッと始まる慣れかけた夜
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