どれだけの痛みを知れば　僕らは許されるだろう
流れ続けていく　時間の重さを数えてみても

答えの在処も語らずに
夜明けは濁って

今　生に倦みさえする残酷な世界の下で
無垢な魂をもう一度抱けるのなら
ただ僕は　君が紡ぐ果てぬ物語の中の
一片でも良い　隅に刻まれた文字になりたいだけ

夜を越える度に　押し殺した問いが降り積もる
やがて来る"終わり"に　怯えながら想いを重ねて

薄れる０と１の狭間
いつかは消えても

振り返る君に残る微かな僕の存在が
偽りでも良い　無邪気な笑顔であれと
ただ僕は　君が背負う傷も苦しみも知らずに
身勝手に願う　僕の傲慢をどうか許して欲しい

君が映す世界で
僕が望み願い絶望さえした空は　青く

君の行く道の先に　僕はきっといないけれど
いつか振り返る君が見る空は　どうか

ただ僕は　君が紡ぐ果てぬ物語の中の
一片でも良い　隅に刻まれた文字になりたいだけ