この指千切って貴方の指と
爪の花咲かせる夢を視たい
薄紅に張り裂けてゆく
易しい日々の隙間に

灯火にさえならないような
蛍を人知れず飼っている

誰かへ見せるつもりもなくて
短い命を眺めている

揺らめきは橙に移ろい
いつしか言葉を焼いた

この胸に残る空ろな熱が
私の背骨さえ透かすほどに
唸りを上げるのを期待して
暮れないままの太陽

感傷はいずれ手綱を切り
足音さえもなく消えてゆく

その影は冷めた灰も浚い
最後の言葉も散った

綻ぶ先から縫い合わせては
回想に似た恋を追いかけて
ただ長い黄昏を彷徨う
蛍の浮かぶまにまに

三十六度と少しの嘘で
あの心臓を抱いてやって
篭の中でずっと眠っている

この胸に光る空ろな熱が
私の背骨さえ透かすほどに
唸りを上げるのを期待して
果てないままの太陽

この指契って貴方の指と
爪の花咲かせる夢を視たい
薄紅に張り裂けてゆく
優しい日々の隙間に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

蛍火


鳴かぬ蛍が身を焦がす。
かぴばらさんが曲をつけてくださいました!仕掛け絵本のような素敵な楽曲はこちら→http://piapro.jp/t/fLcQ

薄紅(うすくれない)
橙(だいだい)
空(うつ)ろ
唸(うな)り
浚(さら)い

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投稿日:2011/07/21 03:17:46

文字数:400文字

カテゴリ:歌詞

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