「よし、この辺りに停めておこう」
車は渋滞していてもう殆ど進めなくなっていた。そりゃそうだ。道路の戦車が歩いてるんだから渋滞もするはずだよ。救急車やら消防車も進めなくなっている。警察がその隙間を走ってかけっていく。
それにしても…。こんなにのんびりしてていいのかな。もう終わってんじゃねーの?このデブはちゃんと駐車スペースに車を停めて料金チケットを取ってから財布に入れたぞ。正義の味方ならいち早く現場に駆けつけなきゃいけないだろうがよ、マジでこいつやる気あるのかよ。
「で?変身とかは?武器はどこにあるの?」
「ふひひっ!変身すると服がボロボロになっちゃうから脱いでいったほうがいいよ。というかその服もタダじゃないから脱いでいって」
「そういえばヒーローって変身する時に服がボロボロになるけどあれはどうなるのかとずっと疑問だったんだよ。やっぱり現実ではちゃんと服脱いでから変身するんだなぁ。…って、もっと何とかなんないのかよ。わざわざ服着替えるヒーローなんて情け無さ過ぎる」
「ま、まぁ、改善案件のひとつって事で…」
「じゃあ車の中で着替えるのか。何、ヒーロースーツとかあるの?」
「変身したらスーツを着てる状態にはなるよ。あ、それと僕の車の中じゃ変身しないでね。変身する時に周囲を異空間に引きずり込むから」
「…おい、大丈夫なのか?」
「んぉ?」
「俺も異空間に引きずり込まれたりしないだろうな?」
「らぁーいじょうぶ、らぁーいじょうぶ」
「ほんとかよ…。それにしても面倒臭いな~。えっと、トイレかどこかで変身すりゃいいのかな?」
「離れたところは僕と無線で通信出来るからね」
「わかった」
俺はとりあえず適当にそのあたりにある喫茶店へと入った。
2 キミカ出動 2
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