恋しいと噤む言ノ葉
ヒラヒラ散る一片
袖時雨 梢を伝い 椿は花開く
山紫水明の湖畔に咲く待宵
水鏡 映す 彼の日の約束
秘めやかに固く結わいた
惜別の汀 指切
片時雨 ぽつりぽつりと
止まずに 此の儘…
貴方が差し出した
嗚呼 一つ屋根の下で
光の梯子で天の河を降れば
星の夜を享けて蕭索はせせらぐ
嫋やかに指を解いて
惜別の間際 接吻
灑涙雨 二人の隙間
流れて埋めてゆく
名残り愛しんだ
掌で傘を作って
傍を離るる背を
嗚呼…
恋しいと噤む言ノ葉
ヒラヒラ散る一片
袖時雨 梢を伝い 椿は花開く
貴方だけが居ない
一つ屋根の下で
こいしいとつぐむことのは
ひらひらちるひとひら
そでしぐれ こずえをつたい つばきわはなひらく
さんしすいめいの こはんにさくまつよい
みずかがみうつす かのひのやくそく
ひめやかにかたくゆわいた
わかれのみぎわ ゆびきり
かたしぐれ ぽつりぽつりと
やまずに このまま
あなたがさしだした
ああ ひとつやねのしたで
ひかりのはしごで てんのかわをくだれば
ほしのよをうけて しょうさくわせせらぐ
たおやかにゆびをほどいて
わかれのまぎわ くちづけ
さいるいう ふたりのすきま
ながれて うめてゆく
なごりおしんだ
てでかさをつくって
そばをはなるるせを
ああ
こいしいとつぐむことのは
ひらひらちるひとひら
そでしぐれ こずえをつたい つばきわはなひらく
あなただけがいない
ひとつやねのしたで
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