「誰も近寄らない暗い図書室で本を読みながら持て余した時間をつぶそうと、図書室の奥のほうで今読むべき本を探した。」
『誰も近寄らない図書室で放課後、逃げるように本を読んだ。』
「手に取ったのは全18巻の文学全集だった。この春私は卒業する。それまでに読み切れるかな。
そう思いながらページをめくった2024年。」
『手に取ったのは全18巻の文学全集だった。春になったら私はいないかもしれない。それまでに読み切れるかな。
そう思いながらページをめくった1994年。』
「読み進めていてページの隅に見えるメモが気になる。
この薄暗い図書室で同じ全集を手に取った、昔の誰かが書き残したのかな。」
『読み進めている途中で、書き残した。ページの余白に。
耐え切れず、辛かったことを吐露するように書き込んだ。』
昼休みひとけのない夏の日の図書室で
古くて埃かぶった分厚い本を読んだ。
『あの頁の角、記した落書き。
塞ぎを吐き出すように。
誰にも言えぬ秘密。
図書室、密かに終わる生活、綴じ込めて...』
夏の日のひとけのない図書室の物陰で
古くて埃かぶった分厚い本を読んだ。
夏の日のひとけのない図書室の物陰で
古くて埃かぶった分厚い本を読んだ。
夏の日のひとけのない図書室の物陰で
古くて埃かぶった分厚い本を読んだ。
夏の日のひとけのない図書室の物陰で
古くて埃かぶった分厚い本を読んだ。
夏の日のひとけのない図書室の物陰で
古くて埃かぶった分厚い本を読んだ。
放課後のひとけのない冬の日の図書室で
古くて埃かぶった分厚い本を読んだ。
「なんとなく手に取った本の角。
記された。昔の誰かが落書きした
塞ぎ、受け取ったから。
誰も知らない、私だけが知った秘密。
図書室で眠ってた過去。
見つけたから。
君のことずっと忘れないから。」
『あの頁の角、
記した落書き。
塞ぎ、吐き出すように。
誰にも言えぬ秘密。
図書室、密かに...。
生きたことずっと覚えていて。』
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