「深い宵が、再びこの冷たい地上に落ちる。月が嘲り、星が唾吐き(つばき)、温度が死人を揺り起こす逆しまの昼、彼らはやって来る。」

怪しいまでの赤と白
小さいような大きいような
その小屋はいつの間に其処に建てられていたのか
町人も村人も誰も気付かない

合い言葉は
「太陽が死んだって!
 月も死んだって!
 みんなみ~んな死んじゃったって!!」
入場者の返答は?
「そいつぁみんな、僕等のせいだ!
 僕等がみ~んな殺しちゃったんだぁ♪♪」

あなたが最期
会場はもう満員
さぁ幕を開こうか(さぁ、ポナペティ)

白塗りピエロの少年少女 何故か大人は独りもいない
「仮道楽の道化達(scapegoat)」人は彼らをそう呼んだ
「美味しそうな聖餐(la vie en rose)」彼らはお客をそう呼んだ
気付いた者はまだ誰もいない……

「さぁ躍りましょう! 
 明けない夜は無いとか仰るお猿さんはたくさんおりました!
 今宵皆さんがご覧になるのは闇夜に潜む、
 毒気を好む暗黒中の暗黒、悪の中に咲き誇る真っ黒な薔薇!
 簡単に言えば背徳であります!
 正義なんてつまらな臭い鎖は断ち切りましょう!
 あ・あ・あ~~! お話しが長くな・り・ま・した~~~!!
 そ・れ・で・は!
 この夜、あなたの平たい人生上、最高最期の戯けを捧げましょう!!」

まぁず、飛び出したは空中ブランコ
「dark」と「night」を飛び交う少年と少女
其の下では燃え立つ「炎」(観客の死角、炎の中には燃え立つ焼けた肉)
お次は 棘付硫黄液入り大玉(ビッグボール)に玉乗りする少年と少女
ボール上で激しくダンス、時折、キスなんてしながら
(何故か玉の中から漏れ出す男の悲鳴…? 気のせいだね♪)

「何だか知らないけれども本物みたいで気持ち悪くなったお客様は舞台裏にお越し下さい。休憩所をご用意しております。」

客席に座る子供達はふと思う
嗚呼 何故だろう?
彼らは瞳だけが抜け殻のように笑っていない
ねえ どうしてかな?
パパやママは誰も気付かないのだろう?

嗚呼サーカスはまだ始まったばかり……

仮道楽は仮だからこそ楽しいのだろう??
なぁ~んてこと言ってると、「朝がもうやってこないぞ♪」
ほらほら気がつけば 
観客席には歳の端いこうがいくまいが【子供】しかいなくなっていた

「さぁ触れてみましょう! 
 醒めない夢は無いとか寝惚けた現実中毒(大人達)はたくさんおりました!
 引き続き皆さんがご覧になるのは闇夜で待ちます、
 あなたを孵る、暗帯中の安泰、鍋の中に跳ね立つは橙の薔薇!
 つぶさに申せば 新たな家であります!
 頭なんて人間臭い鎖は断ち切りましょう!
 あ・あ・あ~~! 再びに長くな・り・ま・し・た~~~~~!!
 そ・れ・で・は!
 この永遠、あなたの道化な人生上、未来永劫の戯けを捧げましょう!!」

お次が最期?
会場はもう幼い
さぁ晩餐を嗜もうか(さぁ、ポナペティ)

白塗りピエロの少年少女 何故か大人は独りもいない
「仮道楽の道化達(scapegoat)」人は彼らをそう呼んだ
「美味しそうな聖餐(la vie en rose)」彼らはお客をそう呼んだ
気付いた者はもう誰もいない……

怪しいまでの赤と白
小さいような大きいような
あの小屋はいつの間に其処から消え失せていたのか
町人も村人も誰も気付かない いや 気付けない

だって其処には誰もいないのだから

「深い宵が、再びこの冷たい地上に落ちる。月が嘲り、星が唾吐き(つばき)、温度が死人を揺り起こす逆しまの昼、彼らはまた現れるのだろう。滅亡の継続、アスクレピオスの復讐は始まったばかり……」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

仮道楽の道化達~天体滅亡論・アスクレピオス~

大人のボカロ以外全員集合曲

閲覧数:42

投稿日:2011/02/13 22:34:00

文字数:1,536文字

カテゴリ:歌詞

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