足首の高さ 葉は風に揺れる
孤独も渇きも 分かち合えずに
“廃都”と呼ばれる 嵐やまぬ街
僕は地図の上 星をしるした
五月雨の夜(ヨ)に発つ
ボロ引きずり
風を切れ 臆せず走れ
愚かだと 囃されど
御伽噺の かの花が咲く
死の街に 踊る胸の奥
風は徐々に増し 降る雨が刺さる
轟くいかづち ボロは鳴きだす
街の跡すり抜け
瓦礫の海
綴られた 物語には
その景色 が描かれ
その海の先 “廃都”の果てに
幻は 確かにあると言う
今 扉開けて飛び出す
痛みさえ分からず
脚は動く
かの花は 臆せずに咲く
愚かだと 囃されど
嵐の先の 陽だまりを待つ
死の淵に 抗って
その様はただ 言葉にできず
揺れど耐え 濡れど耐え
ボロを走らせ ふるさとへ往く
あの花の話を聞かせよう
「人はその地を、“廃都”と呼んで…」
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