煩く
鳴く鐘が
別れを告げる
積み込んだ段ボールの
匂いが残る
胸に仕舞いきれなかった
想いが
涙になっていくようで
複雑なんだ
顔を背けて泣く癖は
昔から変わらないね
君の手に残された餞別
『私を忘れないで』
ホームへ響く声が
私から
君の手を遠くへ導く
別れと共に想いも捨ててしまえば
新しい気持ちで生きていけるのかな
(2番)
時が経ち ふと眼裏に浮かぶ君
会いたいはずなのに、そう思えずに
「片想い」って言って捨ててみせた熱が
雨の中に消えて枯れ果てたように
勿忘草に口付けた記憶が
私ばかり揶揄う
遠くに見えた君の背が
なぜか恐ろしくなった
胸に燻る 噛み潰した恋が
今も頭に根を巡らす
重ねた季節の分だけ
私には 過去の記憶が纏うばかり
「なぜ」と
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