『救生音楽』

大変 siren 言の葉
出なくなって　SOS
「何か言い返してみな。はい、どうぞ。」
なんて　非常に厳か
強制　肯定　被害者
愛想ついて　SNS
「あいつほんとむかつくわ　blah-blah」
泣いて　吐いて　言っちゃって

大抵　最低　心が
痛くなって　SOS
「何も喋んな。こっち見てくんな。」
そして　呼吸も疎か
強制　肯定　加害者
シラを切って　SNS
「あいつほんとむかつくわ　blah-blah」
爪を噛んで　言っちゃって

蘇る悲しみに　体がただ震えてた
あの音楽を聴いて　震え　次第に消えていた

曲を知った　不協和音だった
歌を知った　仕様もなかった
聴きたくないほど惨憺なメロディー
滑稽だけれど君よりはマシね
雨を知った　止まなかった
味を知った　塩味だった
びしょびしょだけれど夕日が輝く
朦朧としてて前が見えないや
何十　何百　何千　何万
同じ事繰り返し
今日も　明日も　続いていく
ずっと