懐かしい歌 誰が歌ってるの?
どうして歌っているの……


初雪から一月(ひとつき) はたりと気配は消えて
寒さばかり滅入る 独りの街 帰り道

いつだって流れ星を探してる
もう風が痛い
そう あのときああしてたらって
君の面影が言う

どんな夜も どんな恋も
小さな切り口を隠し持ってる
そんな夜を そんな恋を 嗚呼
救った歌があったんだ



明かりを点けっぱなしの ワンルームに散らかっている
借り物のCD 雑誌 仕舞うとこがないんだよ

好きだったミュージシャンのインタビューに
そう 胸が騒ぐ
もう若くないと言い聞かす
僕を哀れむようさ

どこからだろう 人の声が
静かなこの部屋に聞こえてくるよ
懐かしい歌 誰が歌ってるの?
どうして歌っているの……


嗚呼 窓を開けても空は曇るばかりだよ
白い吐息よ靄と化しても
流れ星に届け


どんな夜も どんな恋も
小さな切り口を隠し持ってる
そんな夜を そんな恋を 嗚呼
救った歌を歌えば
痛くて

夜も冬も恋も僕も
溶けてしまえばいいよ もう
だけど夜は光を迎えて 恋さえ過去へと遂げる

懐かしい歌 誰が歌ってるの?
明日も歌ってくれるの?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Plangent Wish

Yonetさんの歌詞募集宛てに。
https://piapro.jp/t/Opl9

冬の寒さと心細さを重ね合わせた歌詞。
寒さに震える時には、余計なことを思ったり思い出してしまうものです。1月や2月の季節感で書きました。

閲覧数:176

投稿日:2019/12/22 23:33:27

文字数:501文字

カテゴリ:歌詞

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