明日ばかりを見つめる君にとって 自分は何に値するのか
さりげなく夢を辿るユニコーンの輝きは いつになく増しているような気がするよ
さらなる跳躍を試みる度 自分は孤独に行き詰まる
初めての出逢いを起こせば 今君自身が何かに取り残されたように
大切なものを置き忘れたまま 足はもう次を目指している
誘惑の甘い汁でもなく 禁断の果実でもない
そんな動揺のものじゃないことに 駆り立てられてゆくように
自分の道を歩きゆく 後ろめたさも残さずに
通り過ぎた跡には 乾ききった砂漠が生まれる
その無表情な光景に 一体何を求めればいいのだろう
見上げる瞳の奥ゆかしさ 哀れみの快楽がたまらなく
突き上げの鋭角は 逃避行の表れの様
夜間飛行のそのとめどなさに 人は君を“嘆きのユニコーン”と呼ぶだろう
見つめ過ぎて 自分の原型をとどめていないのですか ?
思い込んで 勝手に増幅させてゆくのですか ?
ああ 白髪をなびかせ なす術もないはずなのに
何故にそこにとどまろうとしない
そこに何があるというのですか ?
何を追い求めているのですか ?
その言葉が今の君に とってもお似合いだよ
冷たい表情の表れ 人目を避けて旅の予行を望んでいるの ?
両辺対等思惑の異なり 見受けられるの そのままさらけ出しているよ
“待つことだけがすべてじゃない”その想いを受け止めておくよ
それ故に見失ってゆく自分の姿を その水晶には映したくないだろう
自分で落ちてしまった井戸の暗闇で
宇宙を見上げ嘆きをあげる“悲しみのユニコーン”
そっと目を閉じてごらんよ
“努めることがすべてじゃない 想うことが大切なのだから・・・”
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