【A】
嫌になるヒットチャート BGMにした
路上のミュージシャン　さみしい僕
信号待ちだけ人を集（たか）らす
拍手もない夜　せつない夜

【A】
沈んで溺れて　時代の海は
子供の頃より褪せて見える
“一生涯”だって　人それぞれ
上手く渡れないならつまんない

【B】
僕は少しこわいのさ
泳げぬ身体が　冷たい海がこわいのさ

【S】
君だけの光を　捕らえにゆこう
広い海原でひどい歌歌って　帆を張り続ける

どんな歌でさえも　響かない時
どうしようもない喧騒を蹴るのさ
せめて泣かぬよう

【A】
サブカル・ヒットチャート　完コピした
自慢のギターがさみしそうさ
そうもっと自由で前人未踏な
君だけのメロディを聴かせてくれ

【B】
僕はだけどこわいのさ
泳げぬ身体が　荒れ立つ海がこわいのさ

【S】
君だけの光は　まだそこにあるか
もう味のしないだらしない夢を　頬張り続ける

投げられた浮き輪も　僕の為じゃない
そんな気がしてる
素晴らしい言葉も役立たずなんだ

【B】
君ならどんな願いをかける
あんなに綺麗な流れ星に

【S’】
僕だけの未来を　捕らえにゆこう
うるさく群れ立つ波間に時には　耳を塞いでいいから

【S】
君だけの光を　捕らえにゆこう
広い海原でひどい歌歌って　帆を張り続ける

どんな歌でさえも　響かない時
どうしようもない喧騒を蹴り上げ
せめて歌うよ

ライセンス

溺者

ふぎ

タイトル：「溺者」（できしゃ）
サブタイトル（スローガン）：ヒットチャートに溺れて歌え

歌を作るということ、ボーカロイドの世界、界隈……そんな創作の海に飛び込んだことへの「怖さ」と「願い」をテーマにしました。なんだかたまに、ふと、ボーカロイドって巨大なコンテンツなんだなあと怖くなる時が私にはあるので、それをイメージしました。
僕＝創作者、君＝ボーカロイド、の想定です。

※字数、譜割りイメージ（参考）
【A】
87 86　87 86

【B】
65 87 5

【S】
547 888　547 898

【C】
437 446

※読み方
Aメロ：嫌になる→やんなる（「本当、やんなっちゃう～」と言うような口語を意識したのですが、伝わりづらければ変更します！）
Bメロ：身体→からだ

※わかりにくい譜割り（韻）の箇所（Aメロ）
しんごう　まちだ　け
いっしょうがいだって