僕の分身(ふたご)



腑に落ちない顔の君が
僕に言った言葉を
今でも僕は忘れないよ
君の香りとともに

僕は今の今までに
君のような人にあったこと無いよ
長い人生の中で
僕の分身(ふたご)がいるなんて


君は少し不満気に
僕にこう言いました。
「人生の半分は損してるんじゃない」と
君は正直者でして


半々の血に分かれてる
僕によく似た双子(きょうだい)が
大切な存在でして
素敵な存在でして


不器用な日本語で
君はこう言いました。
「僕らはずっと一緒だよ。」と
君の最後の言葉でした。


僕の双子(きょうだい)は
ひどい病気でして
最善を尽くしたドクターたちは
首を横にふるだけでした。


最愛の存在をなくした僕に
何が残るというのでしょう?
君がいない今の僕は
ただのガラクタに過ぎなくて
立場が逆だったら君は
きっと強く生きてけるだろうなと


僕は思い思いに
君の最後の言葉を思い出し
「あの言葉はほらだったじゃないか」と
ひねくれてる僕は
涙を流して


君は僕の心で生きてるんだと
強く誓いました。



夏のある日のことでした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

僕の分身(ふたご)

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投稿日:2012/05/06 12:18:01

文字数:481文字

カテゴリ:歌詞

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