鬱陶しい光と熱に焦がされていく アスファルト
騒がしい人と街並を陽炎が 暈かしてく
日に日に延びていく 暗い夜の街
もうこの季節も終わってしまうのか そう思う度 心が寂しさに染まって
ただただ零れる 幾の滴
※私を置いてくように 季節は永遠に回って
あの夏は氷のように 直ぐに融けて消えた
焼けた木の柱につけられた何本の 横の傷
古びた風呂場に生えた黴のにおいが 懐かしく
今朝も蝉たちが叫ぶように鳴いて
今年もこの季節の始まりを告げ 直ぐに終わって 無機的に繰り返していく
ただただ 消えてく 器の中
※
この器は あの音のように
美しくはないけど ただ この中に入れておくの
※
あの夏は 埃の中 一つ 綺麗に輝き
回る季節の中 影を残しながら
あの夏は ただ輝いて
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