ほどけた指先　冷えてく温度
偽りの言葉　霞んだネオンの街

重ねた恋と嘘と　ぬくもりさえ　昨日の刹那
秘密めいた約束なら　欲しくはないの

おとぎ話の少女のように
魔法をかけて　今夜だけでも
ガラスの靴を履いていくわ
見つけ出してはくれなくても

途切れた着信　喧噪の中
裏切りの予感　汚れたネイル

通りすがる愛の夢の　捌け口なら　簡単なのに
ただひとつになれないまま　擦り減っていく

おとぎ話の少女のように
灰を被って　隠した痛み
12時までは夢を見るわ
落とした涙　数えながら

おとぎ話の少女のように
魔法をかけて　今夜だけでも
恋の続きを探してるわ
伸ばした手さえ　すり抜けても

夜の影で歌う　ひとりきりで踊る
きらめく月は見ていた　あなたの背中を
触れた私を

おとぎ話の少女のように
灰を被って　隠した痛み
12時までは夢を見るわ
落とした涙　数えながら

おとぎ話の少女のように
魔法は溶けて　朝陽に消える
ガラスの靴は置いていくわ
見つけ出してはくれなくても

いつかの夜に　会えるから