クオ視点
悪UTAUを感知する為のブザーが鳴った。
「何!悪UTAUか!」
僕は言った。
「悪UTAU・・・これって、噂をすればなんとやら、て思えば良いのかな?」
ミクは、そう言った。
「とりあえず、出撃しましょう、現在はララやマイちゃんも抜けていて戦力が低くなっている状況なので」
「分かりました!」
「あ、あと、クオ」
「はい」
ユアさんに呼び止められた。
「貴方の機体。まだ場所言ってなかったわよね」
「あ、はい」
確かに、僕の機体は、僕が壊されて、何処に行ったのだろう。
「こっちに、貴方の機体は改造されて残っているの」
「え!?」
格納庫で、僕は、その機体を見た。
「これは・・・」
「ボーレイシェン初音ミクオ機改造型。これは、実は、貴方が帰ってくるのを信じて、ミクが改造して残してくださいって言ったの」
「ミクが・・・」
「さあ、早く行きましょう。もしかしたら、今日」
「・・・・」
「セリー・ミオエインが、来るかもしれないわ」

「今回出撃するのは、クオとミクは勿論。そうね・・・トリト、トリク、リオ、マキ、レイン、ボイス、ノイズ、黒子、ピヨ、メイコ、カイト、ネルに出てもらうわ」
「ピヨ、ピヨヨ!!??」
「『わ、我々も出撃して良いというのですか!!??』」
「ええ、ピヨと黒子にとっては、初めての戦闘になるわね・・・。皆の健闘を祈るわ」
「では、ユア様。命令をお願いいたします」
「ボーカロイド隊、出撃せよ!!」
『ラジャー!!』

実衣視点

「目標確認。悪UTAUは40体ほど居ると思われます。その内オリジナルで無い者は39体。オリジナルは1体と思われます。そして、人体反応が一つあります」
『そう、分かったわ、実衣。恐らくその人体反応というのはセリー・ミオエインね』
「あの、裏切り者ですか」
『ええ、とりあえず。レーダーに映し出された映像を皆に送って』
「分かりました」
「実衣」
「あ、じゅうご、ララちゃん達はどうだった?」
「じゅうごじゃなくてとおごな。ララ達はまあ、ランラの暴走を抑える為に今はポッドで眠らせている。マイはまだ疲れが取れないみたいで寝ている。サウはずっとマイについている」
「そう・・・やっぱ、双子の姉が心配かなあ・・・」
「だろうな。ルルは、今ララを眠らせている部屋に閉じこもって出てこない。部屋から完全にドアを閉めていて今は部屋に入れない状態になっている」
「うわあ・・・・。シスコンもここまでくると気持ち悪いね」
「それはないだろう。純粋に、姉が心配なんだろう」
「もう少し・・・・サウ君みたいにおとなしくなればいいのに」
「それはそれで気持ち悪いだろう」
「ええ~、そうかな?で、他のボーカロイド達は?」
「ああ、皆それぞれに過ごしているよ、キリアとキョウはララが心配なようで、ルルと一緒に部屋に居る」
「あれ?さっき、ルル君は部屋に閉じこもったって・・・・」
「ああ、だから、あの二人も閉じ込められているな」
「・・・・・・・・。で、他は?」
「ミユウは最近リユウの調子が悪いらしく、看病している」
「そっか、家族が倒れたりしたら、皆心配してるんだね。私達はさ、親、居なくなっちゃったもん。あの嵐で」
「・・・・・でもな、ポジティブに考えたら、あのボーカロイド達も俺達も家族・・・なんだよな」
「確かに。血とか、そんなの繋がってなくたって、此処に居る全員で、家族なんだよね」

クオ視点

「きゃあああああ!!」
悪UTAUの砲撃に、レインさんが体勢を崩してしまった。まだ、レインさんの周りには悪UTAUが居て、レインさんが危ない。
「レイン様!」
マキさんがそっちに行こうとしたが
「マキ、こっちに来ては駄目!」
レインさんに止められてしまった。
「でもレイン様が!」
でも、その時に、其処に居た悪UTAUが全て落とされた。
「ピヨ!ピヨ、ピヨヨ!」
「『皆さん、大丈夫で御座いますか!』ふう、間一髪でしたね」
其処に居たのは、今日初出撃のピヨと黒子だった。
「・・・・はい」
「レインさまあああああああ!!!」
「あ~、もう、マキったら、早くそこらにいる悪UTAUを倒さなきゃでしょ!」
「はい!レイン様!」
「おや、お遊びは此処までだよ。ボーカロイド達」
其処で聴こえた、あの忘れる事のない憎たらしい声。
「お前は・・・!」
「セリー・ミオエイン・・!」
そう、その声の主は、セリー・ミオエイン。
かつてボーカロイド側に居た。
ウラギリモノ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第18話

さて、セリー・ミオエイン出てきました!
あと、やっとピヨ様達を戦闘に出す事が出来ました!
私的に最初は「う~ん、オペレーターにしようか・・・戦闘キャラにしようか・・・・どっちがいいのだろう・・・」と迷っていましたが、やはり戦闘に出した方が良いかと思い、戦闘に出す事にしました。
思いっきり空気の人も居ますがすみません。。。。
亜種はそれぞれにメイン回をしたいと思います。次はもしかしたらボイス君達かも・・・それにミユウ達も関係したり・・・。とりあえず今はクオミク回を終わらせましょう。
次回予告
ミク「遂に出てきた、セリー・ミオエイン。でも、彼女の様子が、何か違う・・・!一体彼女に何が起こったの・・・・次回「捨て駒」悪UTAU
・・・まさか、そんなに堕ちた者達だったなんて!!」

閲覧数:89

投稿日:2011/08/26 12:26:28

文字数:1,853文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました