小さい頃聞いた言葉
「誰デモ天使ニナレル」と
いつかは背中に生えた白い羽を
広げて飛び立つ日が来るからと
自分の背中見つめながら
待ちわびた日々があった
ただ純粋に信じて待っていた
いつの間にか大人になってた
灰色の屋根の上に
どこまでも続く青い空
手を伸ばしたら掴めそうな
痛い位の青に溶けてゆきたい
そう思った
記憶は何て酷いんだろう
純粋な瞳に嘘を吐く
真実を知らない無邪気な
記憶に、思いに縛られている
哀れな私
天使になんかなれなかった
羽なんて生えていなかった
私を包むのは青空じゃなくて
濁っていく赤い血なの
本当は…
天使になりたいわけじゃない
羽が欲しいわけでもない
空に溶けていきたかったんじゃなくて
堕ちたくなかっただけだったのに
遠くで祝福の鐘が聞こえる
赤い光を灯しながら
使者が迎えにやってくる
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