『クソっ!撃たれた!』
俺の身体は戦車に狙撃されてから宙を舞って、そのまま停めてあったトラックの荷台にぶち当たって突き破り、荷台の中に転げていた。
身体に穴でも空いたかと思ったら無傷だった。
『だ、大丈夫かい?』
『大丈夫なわけねーだろ!』
『一応、ある程度の攻撃ならバリアが展開されて防げるよ。ただし再びバリアが展開されるようになるにはインターバルがあるけど…』
外から銃声がする。トラックの外壁が銃声と同時に吹き飛んでいく。
「ひぃぃぃぃ!!」
俺は思わず情けない叫び声を挙げた。だって今バリアが展開されていない期間なんだろう。撃たれたらおしまいじゃないか…。
『ひとつだけ戦車でも戦える兵器があるんだけど、おもいっきり接近しなくちゃ使えないな』
『まさかと思うんだけど、刀じゃないよね?』
『刀、正解』
『無理に決まってんじゃん』
『他にもあると言えばある…武器じゃなくて必殺技なんだけど』
『それを早く言えよ!ほら、どうせまた恥ずかしい中2病臭いセリフを吐きながらじゃないと出ないんだろ?』
『まぁ、そうなんだけど…』
『いいから言ってよ。今は恥ずかしがっている時間じゃないんだよ!何?どうやって出せばいい?』
『ホーリーライト!バベル・インパクト!!』
『あぁ?』
『ホーリーライト!バベル・インパクト!!…これが必殺技の名前なんだけど…でもあまりに強すぎて街を吹き飛ばすからやめたほうがいいな』
『何それ…』
『プロトンビーム砲。着弾点を中心に半径5キロが一瞬で吹き飛ぶ。核ミサイルと同じぐらいの攻撃力はある。けれど撃った君以外の人間は全部死ぬ』
『ダメじゃん!』
俺は武器を念じてそのうちのひとつ、刀を選んだ。胸の前で四角を組むとさっきと同じく黒い球体が現れてそれは俺の右手首を包んだ。すると、その球体の中から刀が引き摺り出せたのだ。球体と同じ、漆黒の刀だ。俺のスーツもこの刀も漆黒だ。黒光りしているのなら素材が黒いってのが分かるんだけど、これは光を吸収しているような黒なので質感っていうものがない。
「あれに接近しろっていうのかよ」
あの戦車、対空防御も完璧なんだろうな。戦艦に搭載してるような機関砲でしょ、あれは。映画とかじゃミサイルや砲弾もあの機関砲から掃射される弾幕で防いでいた。どうやってあれに近づけばいい…?
そんな事を俺が考えていたら、俺の身体をカバーしてくれていたトラックの壁が完全に吹き飛んでいるのに気づいた。丸見えだ。戦車の砲塔が俺を捉えた。やばい!またかよ!

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3 キミカ参上 2

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閲覧数:46

投稿日:2011/08/22 23:24:59

文字数:1,047文字

カテゴリ:小説

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