振袖に秘した恋路の岳は 懐かし炎にそそり立つ
梯子を跨いだ想いの川は 愛おしさ故に濡れそぼる

あれは夢か あれは夢か 寺小姓の色男
帯を解く手馴れた指 重ねた夜の帳

憑り殺して魅せ魔性あなたさま 喘ぎ喘ぐその手に指絡め
焼き殺して魅せます我が身さえ 袖触る火と縁の交わえば



振袖に秘した恋路の岳を 愛でた掌は誰の手か
梯子を跨いだ想いの川に 道を付けたは誰の指か

これは夢か これは夢か 見向きもせぬ憎い人
忘れじかな 忘れじかな 囁いた睦言を

憑り殺して魅せ魔性あなたさま 身を貫く紅蓮の槍をさえ
焼き殺して魅せます我が身ごと 悦びより溢るはただ涙



飼い慣らしてください 恋心
堕ちて逝くは果て無き 地獄道

憑り殺して魅せ魔性あなたさま 喘ぎ喘ぐその手に指絡め
焼き殺して魅せます我が身さえ 袖触る火と縁の交わえば

人世に開いて一夜に散り逝く思いならば
刹那に捧げて快楽に溺れて沈めばいい
此の身を焼いたは恋路の炎か愚の罪か





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・よみ

ふりそでにひしたこいじのたけは なつかしほのおにそそりたつ
はしごをまたいだおもいのかわは いとおしさゆえにぬれそぼる

あれはゆめか あれはゆめか てらこしょうのいろおとこ
おびをほどくてなれたゆび かさねたよるのとばり

とりころしてみせましょあなたさま あえぎあえぐそのてにゆびからめ
やきころしてみせますわがみさえ そでふるひとえにしのまぐわえば



ふりそでにひしたこいじのたけを めでたてのひらはだれのてか
はしごをまたいだおもいのかわに みちをつけたはだれのゆびか

これはゆめか これはゆめか みむきもせぬにくいひと
わすれじかな わすれじかな ささやいたむつごとを

とりころしてみせましょあなたさま みをつらぬくぐれんのやりをさえ
やきころしてみせますわがみごと よろこびよりあふるはただなみだ



かいならしてください こいごころ
おちてゆくははてなき じごくどう

とりころしてみせましょあなたさま あえぎあえぐそのてにゆびからめ
やきころしてみせますわがみさえ そでふるひとえにしのまぐわえば

ひとよにひらいてひとよにちりゆくおもいならば
せつなにささげてけらくにおぼれてしずめばいい
このみをやいたはこいじのほのおかおのれのつみか

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天和二年

himekamiさんの曲http://piapro.jp/t/9v4X

八百屋お七を題材にした、ストレートなエロ詞です。本当にそのままの比喩を使ってると言いますか。
後は音というか語感と直感に任せて積み上げた、理論より感情な感じの歌詞です。

閲覧数:208

投稿日:2016/05/04 15:32:31

文字数:1,038文字

カテゴリ:歌詞

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