雪を被った山を見上げれば
蛙の鳴き声が聞こえてくる
コンビニしかない こんな田舎に
きみは突然やってきた
まだ声変わりもしていなくて
私よりも7つも年下の
ブカブカの学生服を着た
お隣さんの男の子
きみとは家の前で
何故かよく目が合うのよ
ガレージにある私の
クルマが気になるみたい
ブルーマイカのロードスターの
助手席にきみを乗せたら
目を輝かせていたね
快晴の海沿いの道
駐車場で眺めていた
水平線に沈む夕陽
きみは少し 恥ずかしそうに
「今日はありがとう」って微笑んだの
棚田を抜けるワインディングロード
高原を見晴らす展望台
まるで恋人同士のデート
みたいなドライブをしてた
いつの間にかもう きみの背は
私よりも高くなっていた
大人びてきた横顔に 少し
心がざわついているの
信号待ちの途中
きみはカリフォルニアへ
留学すると言った
照れくさそうな顔で
ブルーマイカのロードスターで
峠道を走り抜ける
きみは目が合うと いつも
無口になってしまうのよ
私は前を見てるから
たくさん話を聞かせてよ
きっときみは 私の知らない
世界へ旅立ってゆくのだから
季節は廻り夏が過ぎ
山は紅葉色に染まる
木漏れ日が差し込む道
風を受けて走り出すよ
ブルーマイカのロードスターの
助手席にきみはもういない
日に焼けたシートの上
落ち葉がひとつ舞い落ちた
もうすぐ秋が終わって
雪が降る季節に変わる
春が来たら 今度は何処へ
ロードスターに乗って出かけようか
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