*これは、Y/尻切れ/アリアPの「ヒカリ」の自己解釈小説です。
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「ヒカリ」


私は、一人っきりで、暗い部屋に居た。
マスターの姿は、何時の日か、見えなくなっていた。


「寂しいよ・・・・・」

ポタン

そっと落ちた、涙一粒。

「ミク」

誰かが、私の頭をなでてくれてる。

「だれ?」

顔を上げると、私に似た青年が居た。

「僕は、クオ」

「クオ?クオ・・・君?」

「うん、そうだよ」

優しい、そのクオという青年は、歌い始めた。

「♪~♪♪~」

この歌、いつか、二人で歌ってみたいな。
心から、そう思った。

あれ、こんな気持ち、失くしてたのに。

「私、クオ君と居るだけでいい・・・・」

そう、思ったの。

「クオ君!ほら、こっちこっち!」
「待てって、ミク」

(ミクが、笑っている。前まで、一人ぼっちで泣いてた。ミクが)

クオ君が、私の手を握ってくれた。

暖かくて、心地いい・・・・。

「クオ君、お礼に、歌、歌うよ!!」

(とてもいい歌。この歌を、記憶に刻もう。あれ、こんなプログラム【キモチ】僕には無いはずなのに・・・)

「どうしたんだ?ミク、悲しそうな顔して」
「この、幸せなときが、ずっと続けばいいのにそう思うけど、でも、終わりがくる予感が時々するの」
「・・・・」
「でも、クオ君と一緒に居ると、時が止まった気がするの」
「ミク・・・・・」

こんな日々が、ずっと続けばいいのに・・・・・。
終わりなんて、来て欲しくないのに・・・・。
でも、残酷に終わりが来てしまうんだ・・・・・。

そのバグを見たのは、数日前、
「ミクー、ただいま、って、ミク?眠ってる。ううん、アンノウン、システムエラー?バグにかかってるの!?」
ミクが、バグにかかってる?
「なら、【彼】は?、・・・・嘘・・・・。データが、開けない・・・・・」
そうならば、ミクのバグを消すまでだけど、
何故か、私の頭の中で、それを拒んでいる。
ミクの、幸せを消してしまう気がして、怖い。
結局、その日は、私はそのバグを消す事が出来なかった。
でも、いつかは、決心しなければいけない・・・・。
ねえ、答えを、教えて下さい。
私は、バグを消すべきですか??

「今日も、誰も居ない」
ディスプレイを見上げて、呟く。
この行動も、もう習慣になってしまった。
「あ~あ、クオ君と居るのが一番だけど、マスターの歌、歌いたいな」
背中合わせに立っていたクオ君は、私の手を繋いだ。
背中越しに伝わる、クオ君の体温。
私とクオ君のつむぐ、メロディ。
「・・・・!?」
「クオ君!?」
クオ君の手が、透けている。
「一体・・・・何が・・・・」

決めた、もう、迷わない。
ごめんね、ミク。
私、今からあなたに酷い事をしてしまうの。
マスター失格だね。
でも、私には、こうするしかなかったの。
大丈夫、彼、
【      】には、
また、会えるから。

「ミク・・・・お願い、帰ってきて!!!」

私は、そのボタンを押した。

「ミク、ごめん、もう、僕と君はお別れみたいだ」
「嘘・・・・」
「ごめん」
「もう、この世界が終わってしまうって事・・・・・」
嫌だ。クオ君と離れたくなんて無い。
「大丈夫、また、会えるから」
「何で、そういえるの・・・・」
「何でだろうね。でも、ミクは、マスターの元に帰らなきゃ」
「嫌だよ!!離れたくないよ!!」
私の手、光をつかめてない。
自分のヒカリを、手放して行ってる。
「君の為に生まれたバグを、忘れないでね」
「「君は僕(私)にとって只一つの光」」
さようなら・・・。クオ君。

「・・・・・・、此処は??」
「あ、ミク、起きたの?」
私・・・・。覚めなかった夢から、覚めたの?
とても、楽しい夢だった。
「あ、そうだ、今さっき、彼が出来上がったの!!」
「彼??」
「うん、彼、ずっと、貴方にもう一人、ペアが欲しかったから、作ったの」
「へえ」
「それでね、こっちで、もう起動してあるから、さあ、彼に会って来て。彼、貴方に会いたがってるから」
彼、誰なんだろう。
ふと、クオ君の顔が、思い浮かんだ。
何故、クオ君の顔が思い浮かんだかは、分からないけれど。
【大丈夫、また、会えるから】
その言葉を、信じているからかもしれない。
そして、部屋に入ると、見慣れた彼が、其処に居た。
「クオ・・・・君・・・・」
嬉しくて、涙が出た。
「だから、言っただろ。【大丈夫、また、会えるから】ってさ」
そして、クオ君は囁いた。
「ただいま」
「お・・・・・おかえり!!」
マスター。有り難う。

「ねえ、マスター」
「何?ミク」
「私、ペアの男の子が欲しい。リンちゃんにはレン君が居るし、メイコ姉さんにはカイト兄さんが居るもん」
「分かったわ。貴方だけの、最高のパートナーを作ってあげるわ」

「さあ、クオ君、歌を、歌おう」

HAPPY END

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【自己解釈小説】ヒカリ

小4の時に書いてた小説を内容少し変えて投稿したぜ!!
原曲のイメージ絶対壊れてるよね・・・。
マスターを少しでもいい人にしようと思った結果がこれだよ。
見てくれる人って、居るのかな??

閲覧数:134

投稿日:2011/07/26 12:33:38

文字数:2,057文字

カテゴリ:小説

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  • ゆず玉

    ゆず玉

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    ブックマークさせていただきました♪

    初めまして。
    「ヒカリ」が大好きすぎて歌詞を捜索中にやってきました。

    マスターサイドの話は思いつきませんでしたー(‘・ω)
    happy-endをありがとうございます!

    2012/03/27 12:39:52

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