そう、これはきっと夢なんだわ

そうじゃなかったら、酔っぱらってるのよ、きっと

だって…余りにも出来すぎよ

…でも

紫の長い髪、綺麗な瞳

割と背の高い私が見上げるくらいの身長

開いたままのドアから吹き抜ける風にのる仄かな香水の懐かしい香り

…本当に…がくぽなの…?






「…ルカ?」

「…あっ…」

どうしよう…どういう風に話せばいいの?

(バカ!!メールも電話もしないでずっとほったらかしにして!!寂しかったのよ?!)

…ていう風にいきなり怒ってみればいいのかしら…それとも…

(また来てくれたんだ…嬉しい…逢いたかった…)

みたいな感じなのかしら…

え~と、どうすれ「いらっしゃいませ♪さぁさぁ、中へどうぞ~」

「あ、あぁ…」

…たこルカ…ナイスだわ






「…変わってないな」

カウンターを挟んで私の前の席に座ったがくぽは店を見回しながらそう呟いた

「…そうね」

ダメ…やっぱり動揺しちゃう

言いたいことは山程あるの

「…元気だったか?」

違う、聞きたいのはそんな言葉じゃない

「…」

私が聞きたいのは…

「…何でずっと連絡してくれないの?」

「…」

「電話、いつも楽しみにしてたのよ?」

「…」

…何で黙っちゃうの…?

「ねぇ…」

何で謝ってくれないの…!!

「毎日電話するって言ったじゃない!!私はあなたの声が聞きたかった!!離れてても繋がっている実感が欲しかった!!」

「ル…ルカちゃん…」

たこルカの心配をよそに私は感情を爆発させた

「あなたと離れてからずっと寂しかった!!転勤してから仕事ばっかりで全然逢えなくて!!電話どころか…メールもしてくれなくなって…!!」

ダメ…涙が出ちゃう…

「あんまりよ!!私…ずっとずっと待ってたのに…」

涙が溢れてきて私は言葉を詰まらせた

あぁ…言いたいことだけ言って泣き出すなんて…一番相手が困るパターンじゃない…

それに…大事なことを言ってな「…ルカ」

「えっ…?!」

泣いているところを見せたくなくて手で顔を覆ってたから気付かなかった

がくぽはいつの間にか私の目の前にいて

私をそっと抱き締めた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

~Bar L&M~ルカの場合(3)

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閲覧数:247

投稿日:2010/02/19 13:54:48

文字数:927文字

カテゴリ:小説

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  • 穂末(水鏡P)

    穂末(水鏡P)

    ご意見・ご感想

    お久しぶりです!
    ルカさんバージョン、ハッピーエンドでよかったです!
    不思議なバーでも、がくぽは迷わずに来られるんですね! 愛の力だっていうことで妄想して大丈夫ですか?
    たこルカ可愛いです!
    ではでは、乱文失礼いたしましたー。

    2010/02/24 14:23:16

  • 春月(はづき)

    春月(はづき)

    ご意見・ご感想

    すぐに許せちゃうほど好きだったんですねわかりまs(黙ろうか

    いつもながらたこルカは気が利きますね!GJ!
    ハッピーエンドになってよかったですw
    この後の二人の生活が気になって妄想が止まりません…!

    素敵なぽルカをありがとうございました!
    他の話も楽しみに待ってます♪

    2010/02/20 16:21:09

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