tomao

こんな夜は　心地が良くて
何にもなくて　言い訳探して
次の朝は　まだ見えなくて
それでも良くて　今を愛して
遠い月の距離は　眺めてたって
縮まらないな
眠いことも忘れて　考えてたって
言えやしない　だから
少しだけ遠回りして　夜を抱きしめて
街に揺らめく灯さえ　夢の中のようだけど...

サイダーの泡に浮かべたって
はじけて消えたりはしないや
飲み干したところでそれは
僕の中に戻ってくだけ
曖昧な藍をあしらって
簡単に殻を飾った
追い越した言葉のように
僕のとこに戻ってくだけ
騒がしいんだ
聞こえないんだ...

歩み出す先が目的地だと
想う相当に単調な日々
過ぎた春先はもう平気だと
遠い国道に感情が咲く
乾いていた風が僕の頬を叩いて
少し潤んだように笑って過ぎてく
交わした言葉にどんな意味があった？
返した言葉はもう覚えてないや
有り余る気体は全部捨ててきたんだ
だからもう...

絡まった憂鬱を
気にもせずに
見え透いた嘘をつく
夜明け前の空だ
繰り返す儚さを
知った今でも
また今日は遠慮なく
僕に会いに来るの
僕はもうゆっくり行くよ
だからさ先に行ってて...

陽炎に揺れる人混み
興味のない
会話を聞いていた
流れていた天気予報
明日のことなど
どうでもよかった
千切れた雲に染み込んだ
あの痛みが
また滲み出して
水滴のついたグラスと...

際限ないループの中に
永遠に閉じ込めた想い
意味なんてないんだ
でもフォーマットなどできないの
サイレンの鳴るような音が
脳内に響き渡るんだ
どこを探しても
電源は見つからないままさ
蒼く濁るぼやけたノイズ
紅く淡い思い出の日は...