夕季ハルノ

今日は何度目のバースデー？
きっと喜怒哀楽 日々の中を
ずっと歩いてきたんでしょ？
そうさ始まりはおふざけ
ちょっと叶えたい夢を目指して
旅の途中さ
短い命恋したり
おちゃめに右に曲がったり
くるっと振り返ってみれば
遠いなスタート...

ある時それは落ちてきた
不気味なほど綺麗で
触れてしまったその日から
私は死んでいた
啓蒙 飽きるほど身の程を知れ
屍を這いずる赤子よ
もういっそ天国へ行けたら
お粗末に祈り 誰かに怠惰にもたれる
求めているものには目もくれない態度
残酷な程に心地がいいわきっと...

まだ眩しい朝日の中
慌てた声 焦げたパンに
君の話を聞いていた
落ちる涙は温かい
火をつける嬉しそうに
君の温度 僕の歩幅
何もかも同じようで
少し変わっていた
色違い 傘二つ
ご覧 今日は天気雨...

今夜のおすすめは数千弱フルコース
君次第、最初の人生はどんな味？
さあ、どうぞ
そう、昔好きだったあの子が
朝のテレビに映っていて
絵を機械が描いていて
残していたあの料理ももう食べられるんだよ
不幸せ繰り返せば幸せね
それもいつか神話なの
生きる速度で変わる世界の上を歩いていく...

恐れうねる人の声聞き歩く
ひとえに気分がいいなのに
枯らした憎き花一つが
酷く美しいのは何故？
「私のことが見えていないのか？」
浮つく街満たすのは花の香り
「あぁ、誰か様、止めてくれないか？」
違えている私の衝動を
「正しさは善だ。」なんて
偽善者はお黙りなさい...

あぁ もうお終いにしようか
あの日供えた飴、花束の前には
今日も猫がいる
僕も一緒に鳴いてみたけれど
何も無くて 君は居なくて
冷たいままで
閉じた瞼裏埋め尽くすのは
いつも痛み、後悔と
零れそうな 君の思い出だ
悪夢だって今君にまた会えるというのなら...

萎む心の殴り書き
捨てためちゃくちゃな歌なのに
「ちょっと下手でごめんね。」なんて
いつも嬉しそうにして歌う
君の声だけが
君だけのための歌だって言って
綴り出した僕擬き
不意に流れ込むは春疾風
この嘘も吹かれてく
ずっと伝えたかったのに...

終われない病室に響くノックと君の声
僕にまたさよならの黒を見せ付けた
見えない瞳にスズランは香る
ならよこせよお前の死相
渦巻いてく羨望
神様でも運命には逆らえないんだろ？
31番目の僕の心は白い
逆さまが突きつける僕の未来は延長線
いたずらに苦しめるこの長い命
誰も愛さない...