紙で切って滴り落ちたこの血みたいに
温い思い出に染まった今日のレコードセット
うざったいくらいに響いてるわ
あなたを待って
また冷めきった夕食を前に
変わらずに目が合えば
また続きの話がしたい

あなたにとても綺麗でよく似た
ネオンテトラの思い出
昨日最後が死んだわ
死体はまだそのまま
浮かんだこの子みたいにさ
腐るあなたの面影
ひとつまたひとつ

それじゃどうぞ先に花持たせ
いつか愛の底で会いましょう？
なんて言うしかなかったあの日から
この部屋は狂っているの

噛みちぎったまま飲み込んだ
獣みたいに荒い感情を
拭った時 滲んだベルベット
腫れぼったい目に良く似合ってるわ
あなたの分にって
食べ残した夕食を前に
一人手を合わせれば
また続きの話がしたい

まだまだおかしな部屋で
まだまだしじまのなか

ねぇ嘘つくの分かってても嫌いだった
それなのに言えない
忘れられない私の方が嫌い

いつもどうも先に花を持ち
またね愛の頂で会いましょう？
なんて言ってしまうあなたのことだから
何も分からないのでしょうけど

怠いラブコール遮るスコール
思い出すのはあなたなのでしょう
記憶の腐る匂いすら消えるまで
私ここであなたを飼い殺すわ

突き刺さった時 飛び散った
真っ赤な愛に包まれた後の
クラっとなるほどのラストノート
恋しくてまだ覚えてるわ
私の愛でもう冷めきったあなたの額に
唇を合わせれば
また続きの話がしたい

まだまだおかしな部屋で
まだまだあなたと居たいわ