柴犬角地さん

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馬券暦15年

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ノッツさんのつぶやきに反応してみた

「あー、まだ読みたいのに…眠くなっちゃった、あッー、もう」君は2分前とは打って変わって物凄く不機嫌な声でぼくを睨みつける。理不尽なことだ。 「し、しょうがないじゃん、もう寝ようよ、寝れば?」ぼくの口からはイマイチ呂律のまわらないイマイチなセリフしか出てこなかった。ダメだなあ。 「あー、もう、いやだなあ、面白くて夢中だったはずなのに何で、なんでなのかな?眠いよ、目が勝手に閉じようとすんの」君の声は怒りを含んでいながらややもするとフェイド・アウトしそうになる。  君が手にしているのは『アンリ・マチスの色彩論とゲーテの色彩論を、現代視覚工学から再検証するべき』という、えらく難しそうな本で、ぼくには翻訳不可能な宇宙言語で書かれているとしか思えない物体だ。 「わたしの師匠が20年前に出版したものだから」といって、君は美大の先生の自宅に山積みになっていた(マッタク売れなかった)珍奇な色彩論をこのところ寝る間を惜しんで読みふけっている。  ぼくには、残念な事に今の君が全く理解できない。 「ねー、これ、どうにかなんないの?どうにかしてみてよ!なにか思いつかない?ほら早く」 「どうにかって、どうしたいわけ?あの」 「だからあ、眠気覚ましに決まってんじゃない、ばかあ、もうっ!」ぼくは理不尽に君に叱り付けられてムッとした。本当は数日前からなんとなく気に入らなかったのだ。 「ねりゃーいいんだ!そーすりゃすっきりすっから!」ぼくは、6畳間の中央にぶら下がっている蛍光灯のヒモに手を伸ばし、勢いよく三回引っ張った。 「何すんのよ!ばかあ」 「ばかあじゃない!このうすら…」闇の中で、不意に物凄い力で頭を鷲摑みにされて、ぼくは舌を噛み、両膝を薄いカーペットの上に折った。  そのまま激しくベッドのクッションに顔面を押し付けられて、ぼくは、ぼくは。 「はあああああ!」頭の上から君の意味不明な吐息を浴びせられ、頭を猛烈な力で押さえつけられて、ぼくはじたばた老酒をかけられた海老のように。「うわぁごめんらさいごめんらさい、いたあい痛い」助けて。 「もーこの子ほんっとに生意気!grrrrrrrrrrr!何にもわかんないバカチンのくせに、この、この」君の鷲みたいな爪はぼくの頭をむかしのゲームキャラみたいに(ピクミンとかいった)引っこ抜いて、いきなり左側の耳朶に熱くて硬いものが。 「うわ、ヤメテ!かまれた」がじがじ。  君はぼくの耳に食らいついた。自由を得た十本の指が小さな魚みたいにぼくの体中を這い回り、そいつらはやがて全部ぼくのこここ股間に集中攻撃。 「はあー、安っぽいのねこの程度で風船みたいにはじけそうになってるって、この子は!」うわああああん!  耳が解き放たれても、もうはやぼくの○ン○ンは君の右手のスラスト運動に陥落済み。なんというBitch!  さらに足の親指を用いて君に易々とパンツを脱がされるにいたった過程は、ここではくだくだしく描写しないことにする。イヤだから! 「電気が消えてても、真っ暗じゃないのねー、うん…」ぼくの斜め下で君の瞳がヌラヌラと炎を宿す海のようなひかりを放っている。なんか怖い。 「うん、うん、だめじゃん!もっとゆっくり」 「どうすりゃいいんだよう」 「黙って!ボクちんは言うとおりにしてればいいんだから」  ぼくも目が慣れてきたのか、真っ暗な6畳間の空間を視界に感じる位、物が見えてきた。「あー、ああ?」 「ううう、うるさいぃっ!」闇にぐねぐねとうねる君の女体から粘つくような怒声だか単なる音だかが飛び出てくる。が、なんか変?  腰から下だけ剥いた卵みたいな君が、緑の光みたいなものに薄く包まれているように見える。 「あー、き、きみは、なんか灰色だね、う、うう」君は不意に妙な事を口走った。君が今までぼくの事を『きみ』などと言ったことはない。 「灰色って、もっとも優れた色なんだって、huhittt!」何だろう、なんか怖い。怖い怖い。 「す、す、水銀のように輝いてゆれているのきみは。はあっわたしはなにおしているのだろうこんなこどもニコンナヒドイシウチヲシテイル、ユルシテクダサイ」うう、もう何をいってんだよう、どうしよう。 「トマルナ!ウゴケ!」はいいっ!うごくから怖いのやめて。 「三つの補色のうち、緑は特別な存在なの」もういい… 「きみは、きみは上へウエエトノボッテ、ノボッテ、テンジョウの天井は天上、召される、キミハテンジョウノシミノヒトツニ、ナッテユクノ」くるてる?メサレル?あとで殺されちゃうの?(チ○コ噛み切られる)  部屋の中は、なんだかよくわからない凄い匂いに包まれて、火がついたら本当にバクハツしそうだった。 「テンジョウに張り付いているきみは、薄く薄く拡がって銀色の静かな海になりました、ふん。その心臓は鉄でできていて、真っ赤に錆びているみたい」  君はぼくの心臓をぶるぶる震える指で貫き、ぼくは恐怖に震える。もう帰りたい。おかあさん。 「しょ所詮は肉の塊に過ぎない君は、螺旋状のし、小腸が緑青を撒き散らして、二つの腎臓が鏡の関係を象徴するhiii」  行方定まらぬ君の爪先が、ぼくの裸の胸に何かの文様を描こうとしているかのように、動き回っている。  不気味に燐光を放つ君の瞳が、ぼくの身体を通り抜けて天井に何かを見ているかのように、動き回っている。  もうはやくはやくおわってくれえ。 「はああ、っきききんもち、いい。んんっ」  限界がきた。  ぼくは不意に床から3メートルほどの高さから、貧相な裸の自分自身と、股を全開にして繋がっている君の姿をみた。 「これって、何?もしかして臨死体験っていうの?ぼく、しぬの?しんだの?おかあさん!」いっぱい涙が出た。  中略 「ごめんねー、また、悪い事しちゃったね」ふいに目映いひかりに目がくらみ、君の声が脳に響いた。 「ホラ、キレイにふいたげる。だから、許してね」君は暖かいタオルで、ぼくのむき出しのオ○ン○ンを優しくぬぐってくれた。 「怖かったの?お家帰る?おかあさんに電話してあげよっかー」 「よせよ、もうそんなガキじゃないんだ」 「そうだよね、もうオトナといっしょだよね!」まただ、自分の都合だけで人を子供にしたり大人扱いしたり、自分こそくるてるくせに。  壁のデジタル電波時計は、まだ21時33分だった。

Twitterでノッツさん(若干P)がつぶやいたのに反応。
Pixivにアゲたものを転載。
投稿日時 : 2010/09/19 05:51

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