Bneko

■No.258.1
　　　未来リメンバランス
透明な季節抜けて　開く扉の先
虹が架かる　未来のPassion
繋いだ手の先で　新しい景色が
ボクらを待ってた
思い出したなら　Remembrance（遠く）
どんな未来も　虹はあるから
ボクらの欠片（七色の夢）
胸の宝箱に詰め込んで...

■No.329
　　　妄執パンチアウト
斜　斜　斜　斜
斜に構え　「（笑）」
そんな風に　生きたくないよ
満場の拍手喝采に
リングリング　リング・インさ
さぁ　夜明けの鐘が鳴る
覚悟の舞台上
逃げ出す時間も...

■No.325
　　　断崖メリゴラウンド
足がふらふら　ふらふらする
ふらふらふら　歩き続け
崖　崖　崖崖　崖の上で
足がぐらぐら　ぐらぐらする
ぐらぐらぐら　震えながらで
バカみたいね
尻尾をピンと立てた
黒猫を追いかけたら...

■No.308
　　　月蝕パンデモニアム
月影が欠ける　星砂の部屋
メロディが零れてく
―――世界が廻る
軋む歯車　扉の向こうで
黒猫が騒ぎ出す
―――凪いで消える
主観的観測（サイコロジカル）に
不確定性（アンバランス）に...

■No.300
　　　パラレル・ダイヴ
万華鏡の舞台上から
足を出して滑り落ちた
逆さまに流れる星が
パレエドを告げてく
通りすがる極楽鳥に
愛と勇気とさよならを
いつかに分かれた私と
鏡合わせに落ちてく...

■No.299
　　　NgiS
目が覚めて　顔を洗う
鏡には　ぎこちない笑顔　顔
このボクも　鏡みたいに
あべこべになれたらいいな
なんて事を
呟いてる朝も　陽は昇り星は廻る
「真昼の月が綺麗だね」
キミは言った...

■No.296
　　　天蓋サテライトロス
時間が止まった
天蓋の星降る街
目隠しピエロが手招きする
烏羽に隠れた
アズライトの蒼色が
私の瞳に言葉を零す
パスピエのステップで
踊る指の先は...

■No.294
　　　螺旋シンギュラティ
螺旋階段から　零れ落ちた月の石
クオリアを奏でて　脇目に通り過ぎる
分裂した猫が　私に差し出している
アイビスの花を　胸に抱き止めた
螺旋回廊の蝶
月が　くるくるくる　溶けてゆく
朝も昼も夜も今日も今も
もう　姿は見えなくて...

■No.269
　　　終わりの歯車へ至る話
歯車の草原で ボクはボクを組み立てた
サビだらけの機械の腕で君を抱くため
時々泣く 花のような笑顔の君の手を
離さないで 守るため ボクらは旅に出た
白黒 瓦礫の轍
肩を寄せ合い歩いた
君が大人になっても
泣く事のない場所へ...

■No.275
　　　運命を改竄した姫の話
とある国の未来視の姫
銀の瞳に痛みを識る
人の運命 過去の歴史も
全ては檻の中
過ぎ去る命
数え切れない非業の涙 願い 祈り
時の歯車 此岸の墓碑
忘れ去られてゆく...

■No.270
　　　氷結の薔薇と騎士の話
白い森で 憂いを帯びる
氷結の瞳の少女は
ある日 王の勅を受けた
騎士の身を救ってしまった
そして二人は 恋に落ちてく
不思議な運命のよう
燃えあがった 恋の焔で
氷の世界に 花咲く...

■No.290
　　　大正花乙女
編み上げブーツ 軽く鳴らして
刻むリズムは 大正浪漫
袴の裾を 風になびかせ
貴方を目指して走るんだ
口ずさむ恋の流行歌
涙なんて似合わないから
桜吹雪に日本晴れ
恋歌一つを 高らかに...

■No.291
　　　聖領域症パラノイア
硝子の閨では　銀の少女が
紅い薔薇を刈る
午前二時　月時計が
雲雀の舌を刺す
ブリキの兵士の人形
堕ちて嗤った
誰も知らないの
褥の秘密さえ...

■No.283.2
　　　サクラリセット
舞い散る花びら
あとどれくらいの瞬間を
この心臓は動いてるだろうか
「もし一つ願いが叶うとしたら」
もう一度 キミに出会った日に戻りたい
触れた涙に 映る思い出
巡る風は色鮮やかに褪せない記憶で
わたしだけ残して 続く世界は...

■No.282
　　　エニグマティックループ
傾いている 傾いてゆく
藍の渾天議 指先から弾いて
廻り始める 廻り続ける
終の輪転機 世界を写した
宙の青も 虹の蝶も 月の石も 砕いて
下天が枯れ落ちる前
キミの手を取り 踊ろう
世界は...

■No.281
　　　透明ラピスラピラズリ
フラミンゴの群れ 揺れる夢の化石博物館
踊り手たちは今日も不意に笑った
流れ落ちてゆく 星屑の化石
指先 掠めて タイル地に砕ける
七色の花は 無数の無花果
ネオンに照らされ 潰れ落ちてく
透明な ラピスラズリを
ひとつずつ 組み換え続けたなら...