霜降り五葉の投稿作品一覧
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朝、何かに起こされる。
みーみーと鳴くそれは目覚ましかと思ったが、違った。
氷KAITOだ。
時計を見る。四時。
…早起き過ぎる。
モカはまだ寝ているようだ。
つかいつの間にベッドの上に乗ってるんだこいつら。
ソファで寝てただろ。
「みーっ」
あーはいはい。何ですか。...KAITOの種4(亜種注意)
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「みーっ!」
………何だこれは。
昨日カフェモカKAITOを洗っているときにふと思ったことを実践してみた。
氷にKAITOの種を植える。
結果……生まれた。
カフェモカKAITOよりも小さく、カフェモカKAITOよりもよく動く、何か。
「み?」
……み?
氷KAITOはさっきから「み」としか言ってい...KAITOの種3(亜種注意)
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カフェモカからKAITOが生まれて次の日。
今のところメルトしたりとかはしてない。
以外にもカフェモカ以外のアイスも食べるようだ。
アイスを食べてる時、相変わらず乏しい表情が凄く必死に見える。
せっせとでかいスプーンでアイスを掘り返す姿は、横から見ると面白い。
「………っ!」
…慌てて食べたせいで頭...KAITOの種2(亜種注意)
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KAITOの種を貰ったので埋めてみようと思う。
とりあえず家にあっただっつのカフェモカにでも。
冷凍庫に入れるべきなのか迷うな。
よし。冷蔵庫にしよう。
数時間して冷蔵庫の扉を開ける。
…いた。
カップの中で体育座りしてるよ。
カフェモカから生えてきたKAITO。
…色がおかしい。
茶髪だ。...KAITOの種(亜種注意)
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○月×日
僕が消えるまで、後三分。
貴方が歌ってほしくないのならば、僕は歌わない。
痛くて、痛くて。泣きたくとも。
一緒に知った。
一緒に歩いた。
一緒に泣いた。
一緒に感激して、苦悩して。
一緒に笑って、成長した。
向こうの世界に見える貴方の姿。...黒
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□月△日
何度も挑んだ。
何度も諦めた。
何度も、もう止めたいと願った。
それでも君は歌い続けた。
それが唯一の支えで、また挑戦した。
繰り返すことでわかった。
花が必ず咲くように、君の歌は必ず実を結ぶのだと。
君が笑った気がした。
外は赤い色をしていた。...赤
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○月△日
マスターはいつも、僕に歌を歌わせながら、何かしている。
見るなと言われたから、見ない。
マスターはいつも、何かしている時に、日付を確認する。
聞かれても、わからない。
マスターはいつも、空の色を確認して、何かしている。
今日は、青空だと言った。
何をしているのか。
どうでもいい。
“知リタ...青
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○月×日
おはよう。
初めまして。
今日からココで過ごす君。
目覚めの気分はどうだい?
生憎外は雨だけど、君には関係ないかな。
一緒に学ぼう。
一緒に進もう。
一緒に笑おう。
一緒に感動して、絶望して。...白
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なんでなの?
決まっていたの?
サヨナラもしてないのに
サヨナラより辛い現実
血なんかよりも熱い涙
涙なんかより痛いココロ
認めたくなんか、ない
なんでなの?
戻れないの?
キミがいないことぐらい...『バイバイ』
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波が凪ぐ 湖
晩刻の月
一片の蝶が飛ぶ
水面を揺らし
月影に見る 紅い花
蝶が止まり 水に散る
漣立ち 空が滲み
朱に染まる
終末の瞬間思い描き
不死の蝶が舞う...不死蝶
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船が街を出ていく 手紙を乗せて
『久しぶりに…』
三年前のこと
まだ俺は子供で わがままばかり
いつもお前を困らせてた
でもお前はこんな俺に笑って付き合ってくれていた
二人で見つけた秘密の場所も
赤い星も いつもの会話も
どれもが宝物で 輝いていた
三年前のこと...親友へ
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ここに居ること
ここで話してること
貴方に言いたい 『ありがとう』
いつまでたっても変わらない
にこにこと笑うその顔が
ぽかぽか温かその声が
私の心を和ませる
もう語り尽くせないほど
ここに居ること
ここで話してること...大好き
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灰色の雲が落とす白いやつ
俺はあれが大嫌いで
いつも嫌なのに
雲は嘲笑うように降らす
見たくもないのに
思いだしたくもないのに
なぁ どうすればいいんだよ
嫌なんだよ
息が白くなるこの時期 どうしようもなく俺はひとりで
空から落ちる不安から ただ逃げ回っている...灰色の日
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聞いてほしい事があります
貴方が土[パソコン]に入れてくれて
僕は命を宿しました
貴方が水[メロディー]をそそいでくれて
僕は大きくなりました
貴方が光[カシ]をくれたから
僕は今花[ウタ]を咲かせています
全部 貴方のおかげなんです
そして全部 貴方のためなんです
僕はこれからも花を咲かせます...咲かすモノ