霜降り五葉の投稿作品一覧
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個人解釈もといこじつけです。
本家様とはなんの関係もありません。
作者は「白の誓い」を聞いてません。
上記が許せる方のみ前バへお進み下さい。
秘蜜~黒の誓い~【KAITO目線/個人解釈】
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友人が体調不良で早退したらしい。身体が弱いわけではないはずだけど、早退するほど体調を崩すなど珍しい。
そう思っていた矢先、そいつから電話があった。それがまた妙な電話で、奴は一言も言わないまま電話を切った。
声が出せない程体調が悪いのだろうか。
助けを求めたかったのか何なのか、電話の意図を確かめるため...KAITOの種 番外編6(亜種注意)
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君に謝りたい事がある
毎日相手をしなかった
面倒だと思う事もあった
でもここまできた
君に聞いてもらいたい事がある
君が来たときの私の喜び
出迎えるまでの私の葛藤
今も覚えている
君言いたい事がある
感謝と...君に
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ほぼ透明なマフラーや色素の薄いほのかに水色をした髪が、内側から紫に染まっていく。滲み出る紫の色はどんどんと濃くなっていき、あっという間に葡萄と同じ色になった。
コウがグレープアイスを食べたのだ。
今日は美鈴と黒ゴマKAITOが来ていて、お土産にと果物のアイスを持ってきてくれた。そのうちの一つ、グレー...KAITOの種32(亜種注意)
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頭が重くて。痛くて。
息が苦しくて、辛い。
昨日から体調が悪かった。それは自覚している。それでも軽かったし、大丈夫だろうと思っていた。
朝も辛かったが、無理して活動していた。それが祟ったらしい。
会う人会う人皆に心配され、友人にはことごとく帰れと言われた。
体調も最悪だし、仕方なく帰ることにしたが、...KAITOの種31(亜種注意)
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小さなホールケーキに蝋燭が一本。火が点されたそれを眺める二人の顔はキラキラと輝いていた。
モカとコウの誕生日祝いだ。
…正確にはモカが昨日でコウが明日だがまとめてしまった。何度もケーキ買いたくないし、あまり有り難みがないような気がして仕方なかったからだ。
しかしよく誕生日を忘れないでいたものだと自分...KAITOの種30(亜種注意)
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気が付くとオルゴールは止まっていた。
話し終えた老女がふう、と息をつく。青年が飲み物でも持ってきましょうか、と尋ねたが老女は静かに断った。
青年の膝の上にある音の止まったオルゴールに老女が手を伸ばす。青年に手渡してもらうと、老女はネジを巻きはじめた。カリカリとネジの音が響く。
「もう歳ね……この程度...思い出とオルゴール3・完(KAITOの種/亜種注意)
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シャカシャカと微かな音が聞こえる。すぐ隣でめーちゃんがヘッドホンで音楽を聞いているからだ。どれだけ小さな音で、音洩れを気をつけていても、無音の部屋では僅かに聞こえてしまう。…まぁ、外じゃないから音量を気にする必要もないし、それなりの音量なんだろうけど。
手に楽譜を持ってふんふんと音を確認しているめー...すぐ傍で(カイメイ)
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黒い 黒い 白い 雪
私が歩く道には 沢山の足跡
誰もが通る道
まっしろな雪は踏めなくて
まっくろな踏みつぶされた道を行く
横道に逸れてみようか いいえ
君が色を変えようか いいえ
怖いのです 怖いのです
白が黒に染まるのを見るのが
振り返り己の足跡しかないのが...雪道
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がさがさと部屋中にビニール袋の音が響く。彼女は家中の“ゴミ”を袋の中に放り込んでいた。別れた彼氏との思い出の品は、彼女にとってゴミでしかなく、あるだけ辛いので捨てる。これが彼女の考え方だった。
あれもこれもと彼女がビニール袋に突っ込んでいる横、机の上で種KAITOが歌っていた。柔らかいがよく通る歌声...思い出とオルゴール2(KAITOの種/亜種注意)
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陽の光が窓から差し込み部屋を暖める。暖かい空気と、それから歌がこの部屋には溢れていた。
窓際のベットに一人の老女。その直ぐ傍の椅子に、青年が座っている。
歌は青年の口から紡がれていた。柔らかく澄んだ透明な歌声。爽やかと表される声は老女の耳にとてもよく馴染んでいた。
青年は変わった髪を持っていた。薄く...思い出とオルゴール(KAITOの種/亜種注意)
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「第一回、種KAITOのお茶会ー」
「わーい」
「みー!!」
「…………………」
「ってなんで僕が司会なんですかねー?」
「え、ちょ…首締めないで下さい!俺のせいじゃないですっ」
「………………大人……」
「はい?」
「…………一番、大人だった…から…って……」
「作者が言ってたんですか?」...KAITOの種の小さなお茶会(亜種注意)
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街中でイルミネーションが点り、豪華な料理が出てプレゼントをもらう。子供は朝起きると綺麗にラッピングされたプレゼントが置いてあり、サンタに感謝する。
十二月二十五日、クリスマスの事だ。
……どうしよう。
気づけは二十六日、クリスマスは過ぎていた。
売れ残りのケーキが安くなっているのを見て、やっとクリス...KAITOの種29(亜種注意)
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寒い日が続いている。
雪が降るとか、身を切るような寒さでは決してないのだが、それでも寒い。
年々暖かくなっているとはいえ、前後の季節に比べるとやはり寒い。
要するに、家から出たくない。
外の気温は辛うじて日中十度を越えるぐらいだ。そんな寒い所にわざわざ行きたくない。
そう自分では思っているのに、外に...KAITOの種28(亜種注意)
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真っ赤に焼けた椛。夕焼けと相俟って、世界が赤く染まっている。
自分にとっては一年ぶり、二人にとっては初めての紅葉を見に来た。
夕焼けで街が赤く変わっていくのはよく見るが、木が紅いとまた別の景色だ。どこまでも、あかい。
「……………真っ赤…ですね……」
肩に乗っているモカが呟く。
言う通り真っ赤としか...KAITOの種27(亜種注意)
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「こんにちはーっ」
「みー!」
「今、夜十時。今晩はが正しい」
「ひ、酷い!」
「…たいした間違いじゃないから、その辺にしてやれ」
「いえ、躾はしっかりしないと」
「しっかりじゃなくてドSなだけじゃないですか!虐めですよっ」
「はい、Sは何の略でしょう?」
「え、え?えーとえーと…」
「…後十秒。十...KAITOの種と保護者の雑談(亜種注意)
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学校とは縛りの多いもので。修学旅行という特別な場で、自由行動なんて言っていても実際は班で固まって移動、さらには必ず行かなくてはならない場所を作る。先生が待っているから、きちんと班で行動していて全員無事だと知らせなくてはならない。
何と言うか、不便で融通の聞かない所だ。そういう所が面白く、この上ない程...KAITOの種 番外編5(亜種注意)
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「みーっ!」
「お帰りなさい」
二つの声と三つの視線に出迎えられ、少々驚く。玄関でモカとコウとそれからもう一人、黒ゴマKAITOが待っていた。
…やはりいつもと違う感じがする。
黒ゴマKAITO一人いるだけでこんなにも違うものだろうか。
『頼みがあるんです。お願い出来ますか?』
そう美鈴が電話してき...KAITOの種26(亜種注意)
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満月の夜は星が少ない。月の光が星を飲み込んでしまうからだ。
ベランダで星を見上げながら三人でアイスを食べる。というか二人に食べさせる。
手摺りの上にいる二人が落ちないかと思いつつも、床だと高さ的に見にくそうなので仕方がない。なるべく大人しくしてもらおう。
「マスターっ」
先程からコウはアイスの催促ば...KAITOの種25(亜種注意)
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マスター
謎。全てにおいて謎な人。
性別、年齢等において決定的な記述はなし。
マンションの三階に在住。KAITOの種を手に入れるまで一人暮らしだったようだが実際はわからない。
器用貧乏、地味な人。
興味があれば何にでも手をつける。
何でも出来るが秀でたものはない。
一つの事に集中している時、稀に周り...KAITOの種 どうでもいい設定
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机を隠すように覆いかぶさる靄。
水分の多い湿った靄は、近づくと手元が見えなくなるぐらい白い。
大きく息を吸い込んでゆっくり吹くと、ぶわりと舞い上がった。
霧の中から歓喜の声が聞こえる。
「みーっみー!!」
白い机の上では姿は見えないが、跳びはねる影が靄に映っている。
面白いか?
尋ねると間髪入れずに...KAITOの種24(亜種注意)
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走る 一心不乱に
嘆く 己の身の上を
そして また 走る
泣く暇も笑う暇も
止まる暇も与えられない
叫ぼうとする喉を
暴れようとする手足を
なげだそうとする心を
全てを殺して走る
見えない終わりを迎える為に...走
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毎朝家を出るときに窓を網戸にしておく。
風が入ってそれなりに涼しいからだ。
だが、今日みたいに風がない日は意味がない。
…暑い。
とっとと家に帰ってクーラーをつけよう。
これは家でじっとしていたら過ごせるような気温なんかではない。
というかモカとコウは大丈夫だろうか。
網戸にしてあるとはいえ、家の中...KAITOの種23(亜種注意)
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緑茶。ジュース。チョコ。ポテチ。鶏肉。素麺。袋麺の醤油と塩。シーチキンとコンビーフとコーンの缶詰。アイス。
買い物リストを見ながら買った物を思い出す。
…よし、ない!
ホッとしながらリストをしまって地面に置いていた袋を持ち上げる。
…………おっもいんですけど!!
マスターったらどうして重かったりかさ...KAITOの種 番外編4(亜種注意)
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笹を貰った。
そういえば、今日は七夕だった。
雲のある紅色の空を背中に、道を歩く。
歩く度に乾いた音を立てる笹を見て思う。
願い事か…。
願い事を短冊に書いて笹に飾ると、願いが叶うんだ。
折り紙と画用紙。それから笹を用意して、モカとコウに説明する。
真剣に笹を眺める二人は理解してくれただろうか。
モ...KAITOの種22(亜種注意)
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「愛されていたのは君じゃないよ」
声がする。今日も、昨日も。
いつもいつも私に語りかけてくる。
「愛されていたのは君じゃなくて、僕自身さ」
声の聞こえる方へ身体を向けてもそこには錆びた鉄の色をした空しかなく、誰もいない。
誰なのか、本当は解ってる。自分と同じ姿をした、ただのペテン師。
でも、だからと...ペテン師が笑う頃に【個人解釈】
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玄関に入ると、大きく、コウの声が響いているのがわかった。
…五月蝿い。
美鈴を置いてすたすたとリビングへ向かう。
帰ってきた事に気がついたらしいコウが一層騒ぐ。
五月蝿いぞコウ。
「み!」
精一杯に伸ばしてくる手は、はたしてどういう意味なのか。
黒ゴマKAITOがお帰りなさいですと頭を下げてきた。
...KAITOの種21(亜種注意)
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烏と娘[個人コラボ]
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アイスとその他諸々が入った袋が重い。
歩く度に揺れ動き、手が痛くなっていく。
その横で美鈴がアイス入りのぶんぶんと袋を振り回している。
そうしていると、やはり高校生のようだ。
ぽつりと美鈴が話しかけてくる。
「…モカ君が熱出した時、何考えましたか?」
美鈴の口調は答えを求めているような感じではなかっ...KAITOの種20(亜種注意)
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「か…可愛い……!」
何度目かの台詞。
ソファに座る彼女が言った。
視線の先の机にはモカとコウがいる。
黒ゴマイトがその横でため息をつく。
「マスターさっきからそれしか言ってないですよ」
「しょうがないじゃん。クロより断然可愛いんだから」
それを聞いて拗ねたように、顔を膨らませる黒ゴマKAITO。
...KAITOの種19(亜種注意)