学校とは縛りの多いもので。修学旅行という特別な場で、自由行動なんて言っていても実際は班で固まって移動、さらには必ず行かなくてはならない場所を作る。先生が待っているから、きちんと班で行動していて全員無事だと知らせなくてはならない。
何と言うか、不便で融通の聞かない所だ。そういう所が面白く、この上ない程つまらない。
……なんて考え方、普通の高校生じゃないな。やっぱ、ひねくれてんなー自分。
心の中で自嘲しながら道を歩く。
何度も地図を確認しているから現在地はわかっている。ただ、今は地図には乗っていない、不規則に動くモノを探していた。
ってかどこ行ったのよアイツ!

行方不明になった班員を探して、早一時間。未だ見つかったという連絡はない。
本当はこうして班がバラバラになっていなくなったメンバーを探すのはいけない事だ。ま、でもそんなん守るわけないけど。
今は消えた奴を一刻も早く見つけて、この件を無かった事にするのが最優先だ。
で、次はどっちなわけ?
とりあえずの目的地として自由行動中に回る予定だった観光地を目指している。
右か…。
地図を見て、道を曲がる。瞬間、地図しか見ていなかったせいで人にぶつかってしまった。

「す、すみません」
「いえ、こっちも前見てなかったんで、すみません」

謝ると丁寧な口調で返事が返ってきた。咄嗟に目線を合わせようと顔をあげる。
視界に入った顔を見て、思考が止まった。
思わず呟く。

「…………KAITO…?」

一言で言うならチャラい。今風の服装にシルバーアクセサリー。アームウォーマーまでしてる。帽子にすっぽりと頭が隠れているけど僅かに出てる前髪は茶色い。…白も混ざってる?メッシュ?
髪の色は違えど、その顔は紛れも無くKAITOだ。
というか、KAITOじゃなくてもしかして…。

「……っ、逃げるぞ!」

私の後ろの方を見て唐突にチャラいKAITOは叫ぶと私の腕を掴んで走りだした。
はあぁぁ!?
引っ張られながら走る。
ちょっ……何なのよっ!
そう叫ぶ暇も無く、私はなすがまま、足を動かした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

KAITOの種 番外編5(亜種注意)

美鈴の修学旅行。間に合ってよかったです。
一枚目は大変短いですが二枚目は大変長いです。そして三枚目も大変短いです。読めば切るところがないことがわかるw
ちょwバイト数合計やばww

さて、このシリーズの読者に挑戦状です。
チャラい種KAITOについて、推理してみて下さい。
コイツは五月から出す予定があったわけですが、今まで出てきたキャラの中で一番設定がしっかりしております。当ててみて下さい。
期限は次に奴が美鈴に会うまで。……いつだろう。
かなりむずいと思います。一応何割以上当てたらって感じで賞品あるよ(イラン
何度でもチャレンジ可なので思いついたらいつでもコメ下さい。ちょっとした茶目っ気に付き合って下さると嬉しいですw



モモイト君になら答えを教えてもいい(ぇ
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=on


10月20日 19:08
誤字発見orz
だから前バ嫌なんだよ…。三枚目とか直せません。
てか改めてみると問題カオスwいいよみんなやらなくてww
確かにこの日眠かったけどさー……これはないべー………。

閲覧数:337

投稿日:2009/10/14 23:21:18

文字数:871文字

カテゴリ:小説

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