KAITOの種 番外編4(亜種注意)

投稿日:2009/07/07 22:35:00 | 文字数:3,093文字 | 閲覧数:329 | カテゴリ:小説

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実はこっちが七夕本編だったり←
でも七夕どうでもいいですね、この話し。
しかし…今までで最多の文字数な気がww



今回胡麻の花言葉、こちらを参照させていただきました。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~nyantan/C5_23.htm

モモイト君は何願うのかなー?
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=on


7月9日 0:35
これで美鈴は何歳になったのでしょう…w
番外編文庫…だと?
現時点で自分しか番外編とか書いてないのになんというタグの無駄遣いwwちゃんと全部についてたしwww
でもつけて下さってありがとうございますv
自分以外の番外編が出たら使えますね。待ってることにしますw

7月10日 0:02
け、喧嘩は駄目ですよー;
というか別人だったのですか。
………ホントにタグ職人何人いるんだ…?

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TEXT
 

緑茶。ジュース。チョコ。ポテチ。鶏肉。素麺。袋麺の醤油と塩。シーチキンとコンビーフとコーンの缶詰。アイス。
買い物リストを見ながら買った物を思い出す。
…よし、ない!
ホッとしながらリストをしまって地面に置いていた袋を持ち上げる。
…………おっもいんですけど!!
マスターったらどうして重かったりかさ張ったりする物ばっか買い物させるんだろ…。
手伝ってくれればいいのに。
っていうか昨日買い物行った時に買えばよかったのに。
絶対わざとだよ。重いから買わなかったんだよあの人。
だいたい飲み物と缶詰って。ビニール破けそうだし手には食い込むし………ああ、もうっ。
重い!
手と腕の痛みを我慢しながら家に向かう。
帰ったら洗濯物取り込まなきゃな…でも曇ってるからなぁ…乾いてるといいんだけど。
雲の多い空。ほんの少しだけ空が見えるけど、青じゃなくて白っぽい。

「ゴマ君ゴマ君」

呼ばれて振り返ると、花屋のお姉さんがいた。
空を見ながら歩いていたから気づかなかったけど、ここが花屋さんってことは家まで後少しだ。
手招きするお姉さんのとこまで近づいて挨拶をする。
笑顔のお姉さんはさりげなく、ものすごい事を言った。

「今日誕生日でしょ?プレゼントにお花とかどう?」

…誕生日?誰の?

「美鈴ちゃんよ」

…………へ?
……誕生日?マスターの?

「そうよ?七夕の日だから覚えてたんだけど……ゴマ君知らなかったの?」

……ええ!?聞いてません!
頭の中が真っ白になった。
どういうことだ?
マスターそんなの一言も言ってなかったはず。

「美鈴ちゃんったら言わなかったのね」

呆れたようにお姉さんが言った。
でもその言葉もすり抜けていく程俺はショックを受けていた。
今日が、マスターの誕生日だなんて…。
知っていたらプレゼントとか用意とか、ちゃんとしたのに。

「ゴマ君、そんなに落ち込まないで。お花選んであげるから、持って帰りなさいな」

でもお金……。
俺が持っているのはお使いように渡されたお金のお釣りだけで、ちゃんと返さないといけない。
説明するとお姉さんは笑う。

「私からの分も込めて、タダでいいわよ」

え、そ、そんなこと出来ないですっ。
花を選び始めたお姉さんに慌てて言う。
赤い花を持ちながら、お姉さんは言った。

「じゃあ今度、お花買って行ってね。それで十分っ」

言い切るお姉さん。
申し訳ないと思いながらも、言葉が見つからない。
ふと、思い出したようにお姉さんが口を開けた。

「ゴマ君に教えてあげよっか、胡麻の花言葉」

……花言葉…?


七夕の日は素麺を食べるんだよ。
夕飯を食べ終えて一息ついた今、マスターは呟いた。
確かに買い物リストにも素麺は入っていて、夕飯も素麺だった。
でも、なんで素麺?
俺は七夕について、マスターから教えてもらった事しか知らない。
マスターが言うには、七夕は超遠距離恋愛をしている織り姫と彦星が年に一度晴れていれば会える日。
……どこまでホントなんだろ…。なんか嘘っぽいよなぁ。

なんでそんな日に素麺を食べるのか、さっぱりわからない。
でも、そんなことよりも。
…マスター、ちょっといいですか。

「んー?」

テーブルの向かい側。さっきゲームを始めたマスターは返事はしてくれたけど、視線はこっちには向けてくれない。
マスターってば。

「だから何?」

む…こうなったら。
正面に座るマスターに手を伸ばし、ゲームを奪う。
そしてそのまま電源を切る。

「ちょっ…ゴマ、なにすんのよ!」

マスターが聞いてくれないからじゃないですかっ。

「聞いてたじゃん」

ちゃんとこっち見て下さい!!
マスターの迫力に負けないように強く言う。
真剣に言ったのが伝わったのか、不機嫌そうに黙ってこっちを見てくれた。
深呼吸をして、ゆっくり、はっきりとマスターに聞く。
マスター今日、誕生日なんですよね?

「……なんで知ってんのよ」

花屋のお姉さんが教えてくれましたです。
怪訝な顔したマスターは納得いったようにため息をついた。
どうして…言ってくれなかったんですか?

「別に、言い触らすことじゃないでしょ。祝ってほしいと思う歳でもないし」

言ってくれれば、ちゃんと準備、したのに。
教えてくれなかった悲しみと気づかなかった後悔のせいで、段々声が小さくなる。
無表情のまま、マスターが言う。

「それに誕生日の楽しい思い出とか、ほとんどないし」

……え?どういうこと、ですか…?
誕生日っていうのは、その人が生まれてきてくれたことを感謝する日で、周りの人に祝ってもらえる日で。
マスターは感謝されて祝ってもらえるのに、嬉しくないってこと?
混乱してわけがわからない頭の俺。
マスターの声が聞こえる。

「ほら、うち親仕事じゃん。今日みたいに夜いないことも普通でしょ?それは娘の誕生日だろうと変わらないから」

………ってことは、マスターは誕生日祝ってもらってないってこと?
口にはしなかったけどマスターは察したらしく、俺の疑問に答えてくれた。

「毎年じゃないわよ。まぁでも、私が大きくなるにつれて回数は減ったかな、やっぱり」

そう言って。マスターは、笑った。

「なんであんたがそんな顔すんのよ」

親がいないのが、祝ってもらえないのが当たり前のように言うマスター。
小さい頃から楽しいはずの誕生日を独りで過ごして、我慢していたのだろうか。
そう考えて、目の前で平然と話すマスターを見て、俺は泣きそうになっていた。
泣ちゃいけない。
俺は堪えるように首を振って、隠しておいた花束をマスターに差し出した。

「…何これ、どしたの?」

プレゼント、ですっ。お姉さんが、渡してくれて。
驚いているマスター。
…決めた。
マスター、聞いて下さい。
花束に視線を移したマスターに俺は言う。
俺が、毎年マスターの誕生日、祝います!

「……は?」

だから、だからえーと………元気出して下さいっ。
思いきって真面目に言ったはずなのに、マスターは吹き出した。
え、なんで笑うんですか!?

「何を言うかと思えば…っ」

…何か変なこと言っただろうか。
笑われている理由がわからず、困っている俺にマスターが言う。

「来年、期待してるから」

花束を手にマスターは笑う。
俺は勢いよく返事した。
はい!


窓から見上げる夜空は昼間より少しだけ雲が少なくなっていて、星が見えた。
マスターと一緒に夜空を見る。

「あ、素麺食べたのに笹用意すんの忘れた」

笹ですか。
そういえば街中でちょこちょこと飾られた笹を見たような。
何なんですか?

「願い事書いた短冊を笹に飾ると願いが叶うっていう、何て言うか、そういう風習があるの」

そうなんですか。
素麺食べたり笹に願い事書いた短冊飾ったり、七夕って不思議な日だ。
やっぱりなんでなのか全然わかんないけど。
星を探すマスター。その姿を見て何か忘れていることを思い出した。
で、何を忘れてるんだろう。
んーと…………………あ!
マスター、俺、歌います!

「…何いきなり」

あ、いやだってマスター誕生日ですし。

「意味わかんないんだけど」

気持ちの問題です。

「まぁいいけどさ。近所迷惑だから小さい声にしてよ?」

はいっ。
言われた通り静かに歌う。
歌いながら心の中でマスターに問いかける。
……ねぇマスター、知ってますか?
胡麻の花言葉。

あなたのために歌う、って言うんですよ。

自分の辞書には「自重」とか「遠慮」などの言葉が欠けている様です。


素敵なアイコン画像を予感子様からいただきました。
兄さん必死です。
ありがとうございましたー。



・思い出とオルゴール後書き
ここまで閲覧いただき、ありがとうございます。
何故ここに書いたかといいますと、あの場に余計な文を書きたくなかったのです。雰囲気を大事にしていたので、それを壊すことはしたくありませんでした。…まぁ壊れる程雰囲気が出ていたかわかりませんが。

このお話は所謂死ネタというものです。文をぼかしていますが、最後は二人とも亡くなっています。
始まりで作者である自分が「KAITOと種KAITOの違いを追求した一つの結果」と言いました。まさにその結果がこの終わり方です。
種KAITOは生きている。KAITOは生きていない。これがこのお話の大前提です。
だから種KAITOはマスターが死んだ後、天国まで追いかける事が出来るのです。

KAITOの亜種というからにはKAITOに似ている部分、KAITOと違う部分、両方ある筈だと思っていました。アイスが好きなところ、顔が似ているところ、マフラーをしているところ。皆似ています。
では違いは?と考えた時に先に述べたあの考えが出てきました。性格に関しては元が性格あるものではなく、それこそ好きな性格を創造出来るので省きました。うちの子設定とかありますしね。
そのほかにも違いはあると思います。成長すれば大きくなりますし。

自分の中で種KAITOは死ぬと霧散します。アイスから生まれたので最後は溶けてなくなるのでは、と思ったのです。
そしてもう一つ、マスターが死んだら種KAITOも死んでしまいます。
…この設定については「KAITOの種シリーズ」でいずれ出そうと思っています。

長々書きました。すみませんお喋りで。
いずれ修正して投稿し直そうと思っています。自分にとって大切なお話なので完璧にしたいのです(笑)
タグ、コメントありがとうございました。
特にタグは思い入れのある話なのでいい話と言われて嬉しかったです。…最後、ああなってしまいましたが、いい話だと思っていただければ幸いです。
まだまだ語りたいことはありますが、そろそろ失礼致します。
次はいつもの通り書きたいです。それからもうすぐチャラい種KAITOことモノの話を書きたいですね。…挑戦状の締切が迫っています(笑)

ここまで読んで下さって、ありがとうございました!

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作品へのコメント4

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    ご意見・感想

    エメル様
    自分の地元にある店はレジ袋要らないと言うと二円引きになります。強制は面倒かもですが、地球には優しそうですねー。
    行事の誕生日は自分は羨ましくもありますが、可哀相だなぁとか思います。
    七夕はともかく、クリスマスとかだとケーキとプレゼントが兼用になったりしそうですからw
    育った環境のせいでこうなってるとか、色々考えているのでもう少し突き詰めてやりたいなとか思いつつ、書く機会がありません;
    ゴマイトはいい子かもですが、単純なだけな気がしますww

    閲覧&コメントありがとうございました!

    2009/07/15 23:11:29 From  霜降り五葉

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    ご意見・感想

    続けて読ませてもらいました~
    分けて感想をかいてすみません。なんか別のとこに書くのもやっぱり気が引けますし・・・

    レジ袋、あるんですね。こっちの地域では強制エコバッグですw
    美鈴さんの誕生日は七夕なんですね~いいなぁなんか行事の日と重なっているのって意味もなくあこがれていますw
    でも祝ってほしい歳じゃないなんて・・・高校生なのに;;
    家庭事情がなんか悲しいですね。本人は慣れっこみたいだけど傍から見ればかわいそうです。
    それでもゴマイトくんが今年から祝ってくれるみたいだし、ほんとよかったです。
    ゴマイトくんほんといい子ですね~^^胡麻の花言葉も素敵過ぎです。

    2009/07/15 21:54:07 From  エメル

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    ご意見・感想

    サターン様
    な、泣かないで下さい;
    ゴマイトそんなに良いですかw
    普段意識してる事を意識しなかったので、それなりマトモに動いてくれたと思います。
    いやいや、コメント下さるだけでとても嬉しいです!むしろ読んで下さるだけで……!
    七夕は過ぎましたが、サターン様の願いは叶うと思いますよ!
    ちなみにゴマイトは美鈴の教育の賜物ですwwどうやって教育したのか、自分には検討もつきませんwww

    閲覧&コメントありがとうございました!

    2009/07/09 23:58:00 From  霜降り五葉

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    ご意見・感想

    うぁ。うぁ~~~っ!!(泣)

    ごめんなさい。
    ゴマが良すぎて泣けるんです。
    ゴマ好きだ! 美鈴好きだ!

    本編にコメントもせずに番外ばかりですみません。
    七夕……終わりましたね。
    うちの子もこんな良い子になってくれれば……はぁ。

    2009/07/09 21:31:29 From  琳琅/嘉穂

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