ちまちま文章書いてます
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あたしのお家は小高い丘の上にある白亜の豪邸です。大きな窓にはふりふりのレースのカーテンにお花の柄の遮光カーテン。遮光カーテンだからのんびりお昼寝だって出来ちゃう。朝、ピンクのネグリジェを身に纏ったあたしは、くまさんのぬいぐるみを小脇に抱え、眠い目をこすりながら、めーちゃんとカイトにおはようを言うの。...
そんで?
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幼かったおれとリンは、めーちゃんめーちゃんとめーちゃんの後ろばかりついて歩きました。おれもリンもめーちゃんが大好きだったのです。いつしか大好きだっためーちゃんは、大人になり女の子から女性になりました。そのころからです。なんだかめーちゃんといるとそわそわして、恥ずかしくて、でもめーちゃんがいないと寂し...
bittersweet 3
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いつの頃からか、ぼくはおれになりました。おれはあっという間に14歳になってずいぶんと大人になりました。でもおれが大人になると、めーちゃんも同じように大人になるので、いつまで経っても追いつけません。年頃になったリンとは昔のようにケンカもしなくなりました。きっと口を利かないからです。学校で話してるとシス...
bittersweet 2
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ぼくには大好きな人がいました。彼女はそれはそれはきれいで、大人で、ぼくはいつまでも子供のままでした。昔、家族でケーキを食べたときのことです。ぼくは一番に飛びついて、ショートケーキを選びました。ここの店のショートケーキはスポンジの間にバナナも入っていておいしいのです。ああ、おいしい。隣でリンがいちごず...
bittersweet