フクロー

「明けない夜はない」
そんな言葉信じ
夜の空羽ばたき
あの日見た朝の光を
僕らは飽きもせず未だに求めている
子どもは大人へ
夢からは目覚めて
そろそろ終わりにしないと
頭では理解してても
心に嘘はつけないな...

ゆらゆらり波打ち
揺れる視界に映る
暗い部屋
空っぽの腕
君と見た
花火のあとの煙を
雨が降る空に
追いかけている
君が嫌いだった夜が
だんだん長くなっているね...

僕に差し出された無糖のブラックコーヒー
頼んだ覚えはないけど
ちょっぴり不運な夜
砂糖とミルクで素顔覆い隠したら
淡々と胃に流し込み
ひとつため息を吐く
コーヒーも別に僕に飲まれたいわけなく
間違いで好きに作られ
勝手に嫌われてる
都合よくカスタムされ消費されるだけ...

私にだけ優しくしてよ
苦しくなるから
どうかお願い
不器用な私は
天使のような君に縋るための
嘘偽りの姿で
君に隠れ
わざとまた新しい傷跡つけて
ひとり笑う
地雷雷雷許せないの...

幸運の象徴
幕が上がる余興
諦めて苦笑
すり減る感情

誰かの万華鏡
覗き込み案の定
繰り返す模様
想起する日常...

【A1】
一人分空いた隙間
君の肩触れない距離
私だけ意識してる
寂しさと懐かしさ
あどけない君の笑顔
それだけは変わらなくて
あの頃の小さな手の
感触を思い出した
【A2】...

【Aメロ】
雨降る街
水跳ねる地面に
浮かぶふたつの影
離れては近づきゆらゆら
　
点滅する
消し忘れたネオン
無邪気に触れる君
びしょ濡れの笑顔がきらきら...