イチゴラテさん

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イチオシ作品

屋上にて。(3)

恋人になって、早3ヶ月。 私たちは、3年生―受験生―になっていた。 受験生という、重みもあり一時期、迷惑をかけた。 今は大丈夫。 私たちが付き合っているのは、たちまち広まった。 私は全然よかったけど、清水はなんか照れてた。・・・可愛いな、おい。 あぁ、ノロケそう。ダメだなー・・・なんて考えてると、教室移動をする時間になっていた。 「そろそろ行くかな。」 ちなみに、私と清水は違うクラスだ。 辛い。 同じようなこと考えてるのかなー・・・とか、悩む。 何してるんだろうとか、何でもない疑問を抱く。 「亜紀?何ぼーっとしてんの? 早く行くよ。」 と、優希に言われて慌てて教室を出る。 ちなみに優希は、3年間クラスが一緒の親友だ。 優希達に追いつこうと廊下を走っているときに、清水を見た。 他の女の子と、すごく楽しそうに喋っていた。 「~で、こうなるんだぞ。ノートに書いておけ、それで覚えろ。テストに出るからな。」 誰だったんだろう、あの子・・・ 「ここよく分かんなーい!あとで教えてくんない?って亜紀、聞いてる?」 私に言っていたようだ。 ノートをとっていないから、教えるも何もないのだが・・・ 「あ、あぁ・・・ごめん聞いてなかった。」 返答し、消されないうちに黒板に書いてあることを、ノートに写す。 「なんか今日、ずーっと上の空じゃない?何かあった? 勉強教えてくれたら、相談乗るよ?」 後半は冗談っぽく、笑う。 「大丈夫よ。 んじゃー、勉強教えてあげる。相談乗ってくれるんでしょ?」 勉強を教えるのは嫌いじゃないしね。 「うん、もちろんじゃん!! やったー!ありがと、亜紀!!」 どれだけ喜んでいるんだ、こいつは。 「どうしたしまして。」 優希との会話で、気分が晴れた。 放課後。  部活は、吹奏楽部に所属していたが、3年生として引退し家に帰るようになった。 勿論、清水と一緒だけど。 たまに家にお邪魔させてもらっている。家に呼ぶこともしばしば。 今日は、清水が待ち合わせの校門に来るのが遅れるんだとか。なんでだろ? 30分後。 やっと清水がきた。 「あ、亜紀。 帰っててよかったのに・・・」 一人じゃ帰りたくないよ、私。 「一人で帰るなんて嫌なの」 寂しげな表情で私は呟く。 「・・・ごめんな?」 寂しかった。 「いいよ。 事情があったんだろうし。」 出来ればその事情を教えてほしいんだけど、と表情で訴える。 「あぁ、ちょっと色々あってな。気にすんな。」 いや、気にすんなじゃないでしょ。気にするよ。 「また、隠し事するんだ」 付き合う前に、告白する前に、隠した。 約束を破ったことを曖昧に誤魔化された。 「あ、いや・・・ごめん。これは本当に言えない。でも、お前が心配するようなことじゃない。」 何それ。意味がわからない。 泣きたい。 「何それ・・・意味分かんない、本当分かんない・・・ そんなこと言ったって、心配するに決まってるでしょ・・・・・・」 泣きかけで言う。 「泣くなよ。 絶対大丈夫だから、な?」 そう言いながら、私を抱きしめてくれた。 あったかい。 心地よい。 落ち着く。 でも、だからと言って心配が消えるわけじゃないの・・・! 「もうさ、距離置かない? 私たち」 清水の顔は絶望の色で染まっていた。 続く。 新キャラ:伊藤優希(女)      3年3組(亜紀も同様)            これからどんどん、活躍する予定です。

屋上では会わなくなる、二人。 そしてどんどん、崩れ始める。
投稿日時 : 2012/03/21 22:10

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