ブックマークした作品
-
黄色の国の王政が崩壊した。
今、街の人々はその話題で持ちきりだ。
黄色の国は、他国の国民である私達から見ても酷い有様だった。
絶対王政。極悪非道。民の貧窮など嘲笑うように見下して、王族貴族達は贅沢三昧を繰り返していたという。
そしてなにより……その頂点に君臨していたのは、まだ齢14の少女だったと...残された者【悪ノ二次】
ズサ
-
翌日の昼過ぎ。宿から出た私は、すぐさま処刑会場となる広場へと向かった。
広場は既に大勢の人数が集まっており、街の人々は皆、皇女の悪行や非情ぶりやどんな酷い仕打ちを受けていたかを口々に物語っていた。
そのどこか興奮した面持ちに半ば狂気じみた空気が混じっている。どんな人物であれ、目の前で人が殺されると...残された者(2)【悪ノ二次】
ズサ