ブックマークした作品
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カラス瓜 ひろい上げた きみのかげ 重ねて
風車塔の先まで 古い星座 探した
フリースの中の熱が こぼれた 夜明け前
渡る夢のあいだに 放つ 小瓶の蜘蛛
恋遠き 狐狸のみち 千里の虚 焦がして
目蓋には 月吐息 聴かせた 琴の糸
カラス瓜 乾く風は きみの眠り かぞえて
風車塔の先ま...新釈:烏瓜節
か研
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生が充満する部屋で
さいごはこの曲がいいと言った
おふざけは眠ったあとでね
朝焼けに凪ぐなみだ
物音ひとつに気を取られ
だいじなもの忘れちゃわないよう
いつもいつでもつながってるでしょ
もう出逢ってしまったのだから
ああ。
すこしずつぬくもります わたし...温度
ねこみ(cat nap)
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新月の夜を照らすのは
どなたの生みだす善意だけ
どうにも頼りにならなくて
瘴気はますます濃くなって
「あっ」という間のことでしょう
欠けたまま巫山戯る心は
手を取れず街を蝕む
どうにも力は出せないが
動悸はまずまず良くなって
私は今 光になる...魔法少女なので
濁茶
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みはるかす たちどまる
意味をちゃんと知りたがる
繰り返す あかとあお
今日もくたびれて眠ります
きれいだね さびしいね
時の流れほど優しいものよ
どうしようもないほどに
触れるたび夢みたい
ぜんぶのまなざしたちに
光がさしますように...みはるかす
ねこみ(cat nap)
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ふらふら してたいの
でも きっとまだ できないの
くもりのち雨の日でも
きみに会えたら いいのにね
カッコウの 巣立つころは
落ちた卵の 中身も乾いて
いつだって 泣けないまま
錆びたコンパス また動いてく
きみの手は タイプライター
吐き出した ことば 追う 狙撃手(スナイパー)...ふらふらしてたいときのうた
か研
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なにもしなくていいんだけどさ
ただすこしまだ助かりたくて
さがすさがす
一過性のテリトリー
受け取ったやわらかな疑問
白黒 瞬けないで
ひたすらに星を数えています
要はまあそういうもんです
たりないね
ああいま 光るの...ほしあそび
ねこみ(cat nap)
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部屋の端から始まる日々を
ただ繰り返す毎日のストーリー
知れない 知らないままで生きていく
感傷も 貧相な瞳に吸われてくだけの
死なない歌はあるかな?
馳せるだけなら無料の想いも
少しだけ手が届きそうだと
やってきた 君は
人間と似てるような 波間から
1人で歌っている 歌ってくれる...密かなる交信曲
濁茶
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ぼくらは歌うため うまれたのかなあ
ときめく瞬間をかっさらい自由に泳ぐ
さらば運命論振りかざすきらい
どうやっていきてこう?
胸を焦がす
登場は♯
それじゃナンセンス?
勇敢なジョーク
break.
ひねた愛情はaug...ひかりの報せ
ねこみ(cat nap)
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何もかもが橙いろ
ここはどこでもないのです
さいしょから
なにものでもない
有機物がふたつ
ひとりではいきていけない
まっすぐなことばはきらい、ひろう
どれだけ怒っているか
伝わらなくて血をきらう
海の近くがいい...スモーク
ねこみ(cat nap)
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久しぶりの呼吸!
ポリッシュと迎合
除かれてよかれ
素直がいちばんいいってさ
1週間後じゃなくて
今から行こって誘ってよ
じゃないと瞬きしたら
星屑になって消えちゃいます
夢で会ったおさかな...sui
ねこみ(cat nap)
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秋の木の枝で
橙の小鳥が
さえずりやめないで
もしかしてと唄ってら
また出会う直前で
鈴生りの鈴の音が
落としたプレゼント
ぼくの部屋にあるはずの
あーあ
ここはあんしん ここはあんしんさ...あんしんあんしん
ねこみ(cat nap)
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【1A】
恋の定義とやらに
どうやら騙されたみたいだ
ふわり浮かんだ期待
甘くはないけど食べよう
【1B】
この四畳半という狭い世界で
僕らは呼吸を合わせた
まぁ今となっては、もう 終わった世界で
僕だけ呼吸をしていた...シュガーレス
下弦
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脱衣所に座り込み
ながれるつぶやき
くせもののふり
曲がりなりの余地
雨の日昏い部屋
常温でねむる
曲者のふり
まがりなりの予知
つるつるの葉
ぬらりマイマイ...めたもランゼ
ねこみ(cat nap)
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パンにマーガリン
塗るみたいに
きみの頬
天使が寝そべる
冬と春のあいだ
夏と秋のあいだ
敏感にかぎとる
すこし弱いきみ
耳のなかに海がある
駆けださなくとも...視覚
ねこみ(cat nap)