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「鮮紅の賽」
緋色深まる眼に燦然と
燃えゆくような息吹再び
行く末に待つ花散らし
茨の道さえ薙ぐ
狭間の迷い断ち切れば
背中の揺らぎを裂く
鮮やかに射す金糸の陽は
振り返らずに旅路に照る
今赤銅に成る結晶が...

イントロ
酩酊感ここちよく
今夜もポーカーフェイスで
誰彼構わず誘うの
奇跡の天国
たまには翻弄されたくて
インサイド？アウトサイド？
キスより軽い運命
A
不確かで不条理な猫...

　足元を弾丸が弾ける。
　弾丸がはじいた小石が右足をかすめていくが、気にせずに駆け抜ける。
　狙いをつけさせてはいけない。
　つけられた瞬間、一瞬にして脳天をぶち抜かれるから。
　移動先を予測させてはいけない。
　予測された瞬間、その先を射抜かれてしまうから。
　それ故彼は止まらない。
　前後左右へ...

　都心から少し外れた場所にある小さな喫茶店「カフェ・デ・ラ・サンセット」。
　そこのマスター、通称「和装マスター」こと日下部文は、久しぶりの閑散とした店内にて一人ゆったりとコーヒーを飲んでいた。
　時刻は午後２時をようやく回ったかというところ。本来なら、この時間帯から昼間の家事がひと段落した主婦の方...

A
なあ、僕ら目指してきた
未来ってどうだったろう。
「さぁ？もう忘れた」って
言ってキミは引き金引いた
A`
「もし、未来があるのなら
きっとこの先にあるんだろう」
ボクとキミは拳当て合って
嵐の中笑みこぼす。...

A
なあ、僕ら目指してきた
未来ってどうだったろう。
「さぁ？もう忘れた」って
言ってキミは引き金引いた
A`
「もし、未来があるのなら
きっとこの先にあるんだろう」
ボクとキミは拳当て合って
嵐の中笑みこぼした。...

(Aメロ)
あれから何度この世界を
巡っただろう
数え切れない程
溜め息を吐いて
(Bメロ)
そう…まるで誰かに
仕組まれたみたいに
サイコロを何度振ってみても
すぐ振り出しに逆戻りして...

――さぁ、歌おうか
一人ぼっちの君が言う
「僕にはもう、この先がないよ」と
それを言った君の姿は儚く、愚かに見えた
この運命が横を切る
逆らいたくても無理なんだ
逆らったあとは――
運命賛歌
さぁ、歌おうよ
これが僕たちの運命だ...

病室に眠る人形は
今日も心の中に
聞こえない、そのままで
消えていってしまうのか
誰かがしきりに話しかける
デモ、キコエナイヨ
その誰かに話そうとする
デモ、ハナセナイヨ
そんな人形を
皆は知らないふりをする...