タグ：年の差

A
ねぇ！
よそ見をしてる悪い子だぁれ？
クローズよクローズ、おめめにZipper
口説き文句なんて誰に使う気？
チャックよチャック、おくちにZipper
B
何でなのもう意味わからん
わたしだけじゃ足りないの？
恋愛テスト赤点常連だから...

ほんの少し気になっただけ
いけない事だと分かってたけど
とめられなかったあなたを好きでいること
この雨は私の熱を冷ましてくれなかった
手の体温とタバコの香り 私にも纏わせて
ただ、側にいたい それだけが私の望み
潜む熱に浮かされ
ふわふわとタバコの香り
侵されるこのカラダ
あなたのすべてで包んで欲し...

S
オレンジのフードのポケットから
取り出して貰ったキャンディは
オレンジじゃなくて
少し不思議な味がした
Aメロ
少し年の離れた
君を追い掛けて
走らないで待ってと
息を切らしても...

今朝の占い ささやかな幸運は
都会のシャレた お土産じゃないはず
あなたの横で はにかむ”猫かぶり”
ふすま越しに見てる
プラスチックの ルビーの髪かざり
あなたの見立て にしては良すぎるの
「ランドセルと お揃いで可愛いよ」
なんて 笑えないわ
あなた一人 来てくれると
うたがわず...

　　　　　　　春待ち
　このところすっかり穏やかになってきた気候に、休日だからとつい惰眠を貪っていた僕の部屋にそれは春の嵐みたいに何の断りもなく、こっちの都合なんてお構いなしに舞い込んで来た。
「レン。ねえ、レン…………」
　ギシ、とベッドの上に体重が掛かる音。かすかな軋み。
「レン、起きて」
　至...

　　　ローリィ・ドール
　趣のある木造家屋を改築して建てられた小さな和食店で、白い夏服のセーラーに身を包んだ少女と眼鏡をかけた青年が、向かい合わせの席に腰を降ろして、少し遅い昼食を取っていた。兄妹というには少し年が離れているようだったが他にその二人を形容する言葉は見つからず、傍目には少し変わった雰囲...

大丈夫、好きじゃないよ
愛してなんて言わないよ
だから安心して
可愛いねって頭を撫でて
（だけどそれじゃ溢れそう）
私にくれた言葉も音も歌も
君の一部でしかないでしょ
寄せて集めて抱きしめても
君になってはくれないでしょ
誰を想って歌うの...