タグ：戯歌ラカン

遠く遠くどこまでも
快速列車に揺れ揺られ
南の方向眺めれば
昔の海の名残ある
(土筆の親子が顔を出し
菜の花　蒲公英　笑ってる
桜吹雪　舞う荒川を
歌いながら下りゆく)
世界を見たくて旅をする
昔も、今も 同じだよ...

遠く遠くどこまでも
快速列車に揺れ揺られ
南の方向眺めれば
昔の海の名残ある
(土筆の親子が顔を出し
菜の花　蒲公英　笑ってる
桜吹雪　舞う荒川を
歌いながら下りゆく)
世界を見たくて旅をする
昔も、今も 同じだよ...

コップの水を飲めど 収まらない高鳴り
運命の巡り合わせ 戸惑いの花吹雪
言わば黄色い花 幸せの色した
いつも いつも 君の瞳まぶしく
ざわつく心 ずっと
平静に忍ばせる日々でも
そう 言葉にならない I love you so
凍てついた胸の奥解かす
固唾飲んだ恋の末路 今も気がかり
遠くでひなげし...

『…………!』
律と煉の耳が同時に動く。
聴覚の敏感な二人にとっては―――――あまりにも耳障りな音。
「……聞こえるね」
「ええ……大勢でここに迫ってる」
その数秒後の事だ。
《―――――ガシャンっ!!》
入口の扉が壊され、入ってきたのは―――――大勢の獣憑きを連れた、役人だった。
「……町の皆まで...

翌日の夜。
俺は一人で散歩に出ていた。
ふと、ジムのことを考える。
俺を生んだ直後に肺塞栓で母親は死に、父親は夜逃げし、妹とも病気により離れ離れになって、一人残された俺を拾ってくれたのがジムの創設者であり、天才ボクサーと言われた狐の獣憑き・波音妖狐―――――律の母親だった。
妖狐は得体のしれない獣憑...