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「あの…」
私が声をかけているのにもかかわらず殿は先に行く。
「あの」
また聞こえてないみたい。
「あの!」
ピタ
殿は歩くのをやめて振り返った。
「ん?何か」
「あの、手…!」
すっと手をつながれてたのでなんか…...片想いサンバ 15
ドロシー
「何買いに行くんですか?」
「体育祭で使う飾りが欲しいっていうクラスが買ってこいと言われたのでな」
「で、私の意見が聞きたいと?」
「そうだな」
「じゃあここのお店とかどうですか?」
私は飾りが売っているお店を指差した。
「ルカ殿がそう言うならそこにするかな」...片想いサンバ 14
ドロシー
「ここであってるよね…」
午後1時。公園で待ち合わせだよね。
「ルカ殿!」
きたかな?と振り返った。
「遅れてすまんかった」
「い、いえ!私も今きたばっかりです」
殿の恰好は…
ジーンズで服はなんか和風チックで…
か、かっこいい!
この言葉にしか頭にはなかった。...片想いサンバ 13
ドロシー
朝、学校に向かう途中歩いていると
「せんぱーい」
グミちゃんが走ってきた。
「あ、グミちゃんおはよう」
「おはようございます。一緒に学校行きましょう!」
「うん。いいよ」
部活中先生に
「ルカさん今日は音が綺麗ですね。ピッチも合っているし、よく息も入ってますよ」
「ありがとうございます」...片想いサンバ 12
ドロシー
「あれ?ルカ姉どうしたの?何か楽しそうだね」
隣にいるミクが聞いてきた。
「え!?そう!?」
ポト
箸でつまんでいたミニトマトが落ちた。
「どうしたの?ルカ。何かあった?」
メイコ姉が聞いてきた。
「な、何でもないよ」
「何かありそー」
レンも言ってきた。...片想いサンバ 11
ドロシー
「ただいまっ」
家に着くとすぐに自分の部屋に駆け込んだ。
「お姉ちゃんどうしたの?」
妹のリンが聞いてきた。
「何でもないっ」
バタン
勢いよくドアを閉めた。
うわー!どうしよう!何着てけばいいのかなぁ…
それにしても何で私なんだろ…?
枕を抱えて寝ころんだ。...片想いサンバ 10
ドロシー
「それにしても驚いたよ」
私は隣にいたグミちゃんに言った。
「そうでしょうね。言ったのは初めてだったので」
「それもそっか」
今は部活の帰り道。仲直りもして一緒に帰っていた。
「そーいえば弟って誰?」
「あーガチャポのことですね。いつもお兄ちゃんに勝負を申し込んでいます」
「へー。で、神...片想いサンバ 9
ドロシー
「いやです!」
「早く言いなさいっていってるでしょ!」
リリィさんの手が高くあがって…
バシィ
痛っ――――くない?
「ルカ殿の声がしたから来てみたら…全く、お主達は…」
私の目の前には殿がいて…
頬は真っ赤だった。
「あぁ!神威さん、大丈夫ですか!?」
「あぁ、我は大丈夫だ。それにしても...片想いサンバ 8
ドロシー
「誰っ!?」
後ろに居たのは…誰?
薄黄色の長い髪でツリ目の…
「リリィ先輩」
リリィ…あ、思い出した。
3年生のリリィ先輩だ。
「どうしてですか!?」
「あなたはグミに協力するって言ったでしょ?でもあなたはグミを裏切った。違う?」
「あ…」
私は何も言い返せなかった。...片想いサンバ 7
ドロシー
「あぁ、昨日はなんていい日だったんだろう」
昨日はいろいろ殿と話した。
どーでもいいようなこととか学校のこととか。
「あ、グミちゃんおはよう」
玄関にグミちゃんがいたから声をかけた。
「あ…おはようございます…先輩」
あれ?いつも元気なグミちゃんなのに今日は元気ないなぁ…
「どうしたの?」
...片想いサンバ 6
ドロシー
「さよなら!先輩!」
「あ、じゃあね」
グミちゃんが手を振ってきたから私も手を振り返した。
「あぁ…」
帰り道。私は一人うなされていた。
ホントにどうしたらいいんだろう。
グミちゃんと殿がつきあったりなんかしたら…!
考えるだけで暗くなる。
いや。暗くなるって決めたんだ!!
そう一人でガッツポ...片想いサンバ 5
ドロシー
「えーと…つまりグミちゃんは神威さんのことが好きなの?」
「はい!好きです!でも友達に言うと笑われるので言えないんです。でも、先輩は応援してくれますよね?」
そう言ったグミちゃんの眼はとてもキラキラしてて…
とてもじゃないけど断れなかった。
「う…うん…いいよ…」
私の顔はとても引きつっていた...片想いサンバ 4
ドロシー
それから部活。
私は吹奏楽部でフルートを担当している。
いつもの通りパート練習をしていた時の事。
「せんぱーい」
そう言ってきたのは
一年生のグミちゃん。
グミちゃんはトロンボーンを担当している。
「ここのリズムが分らないので教えてください!」
「うん、いいよ」
「えーと、ここのリズムはこう...片想いサンバ 3
ドロシー
その日から私は自然と殿を目で追うようになった。
これが“恋”だと気付いたのはその日から数日後。
あぁ…これが噂の片想いってやつかぁ…
私は生れて初めて恋をした。
殿を見るたびドキドキして…
私は私らしくなくなった。
あーあ…遠くで見てるだけ何てなぁ…
せめて同じ学年だったらよかったのに!
私はちゃん...片想いサンバ 2
ドロシー
クッション
これはオワタPさんの曲「片想いサンバ」の自己解釈小説です。
本当はミクの曲ですがここでは“ぽルカ”(巡音ルカ→神威がくぽ)のカップリングで進んでいきます。
・ミクの曲だからクオミクでいけよ!
と言う人や
・「片想いサンバ」の印象を壊したくない
・なぜぽルカにしたし!
って言う人は見ない方...片想いサンバ 1
ドロシー