タグ:短編シリーズ?
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7:30
休日の、穏やかな朝。
「あああああああああ!!!もう耐えられないいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
それは、朝ご飯を食べている時の、ミクさんの急な叫び声から始まった。
「……ど、どうした?」
びっくりして箸を取り落としたまま、マスターが質問する。
私にも突如としてミクさんが叫んだ理...短編9~ハクさん、敬語で呼ばないで~
瓶底眼鏡
ここは、株式会社リンカーン。会社名の由来は、この会社が近年多彩化を続けるボーカロイド達の生活を支援することを目的とした、いわば「ボーカロイドの、ボーカロイドによる、ボーカロイドの為の会社」だからだ。
そんな会社の社長である僕ことカイトは、今、社員のめーちゃんが持ってきた予算案とにらめっこをしていた。...短編8~カイト兄さんと愉快な社員達~
瓶底眼鏡
「ただいまー」
夜遅く、仕事を終えた私は、疲れた足で家の扉を開けた。
挨拶こそしたものの、この家に住んでいるのはたった二人、そして、あいつが私より先に家に帰ってきている筈がない。なにせ、同じ会社で働いているんだから。
倒れるようにソファの上に突っ伏し、そのまま目を閉じたくなる衝動に駆られる。
「駄目...短編7~メイコ姉さんと独りの夜~
瓶底眼鏡
ついにこの日がやって来た。
「じゃ、行ってくるわ。留守番宜しくなー」
レンが家を出てから少しして、あのサイドテールが家を出て行くのを、あたしは一見気のない台詞で見送った。
「はいはーい……行ったな……」
あの金髪が見えなくなったのを確認して、あたしはすぐさま用意していたコートを纏い、サングラスをかけ...短編6~鏡音リンの恋敵?追跡~
瓶底眼鏡
「……やっぱり、止めときゃ良かったかなー……」
遊園地の前、待ち合わせ場所にした遊園地のキャラクターの像の下に立ちながら、オレは早くも後悔し始めていた。
(来ない……)
なんとなくリンに気づかれたくなかったのでわざわざ家から出る時間をずらして集合しようと決めたものの、その集合時刻になってもネルが来な...短編5~鏡音レンきゅんの憂鬱~
瓶底眼鏡
その日、先日から約束していたFUJITUBOというアーティストのライブを見て盛り上がってきたアタシとハクは、そのままの足で近くの喫茶店に向かっていた。
「いやー、今日は最高だったなー!生はいいね生は!フーミンの声マジ神!!」
「わ、私もぼっすぃーのサイン貰っちゃった……なんかもう人生の運今日で使い切...短編4~亜北ネルは可愛げのある子がお好き~
瓶底眼鏡
「はぁ……」
(どうしよう……)
今日、ワタシはとても緊張していました。
理由は、先日ご迷惑をお掛けしたお詫びをするということで、ワタシの家にその方々をお招きすることになり、ついにその日が来てしまったからです。
(しかしこんな部屋では、逆に失礼になってしまわないでしょうか……)
ワタシの住んでい...短編3~突撃!巡音ルカの晩御飯~
瓶底眼鏡
ドンドンドン!ドンドンドン!
「うーん……」
その日、わたしは何かが激しく窓を叩く音で起こされた。
「な、な~に~……?」
『みっくみく!みっくみく!』
眠い目をこすりつつカーテンを開くと、はちゅねが必死の形相で窓を叩いていた。
「わ、どうしたの!?」
「みっくみ……みく?みくぅっ!」
眠気も吹き飛...短編2~初音ミクは見た!空き地の決戦~
瓶底眼鏡
5:50
今日は私が料理当番なので、普段より早めに起きて台所に立つ。
二日酔いで頭がガンガンする。昨日あんなに飲むんじゃなかった。
6:30
頭の痛みに耐えながら私が何とか三人分の食事を作り終えると、階段を下りるけたたましい音と共にマスターが起きてきた。
「おっはよーう!今日も素敵だね僕のかわいい弱...短編~弱音ハクのとある1日~
瓶底眼鏡