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【エピローグ】CONTINUE
闘争が終わった22世紀。
国民には以前の平和な暮らしが帰ってきた。
政府秘密組織がしたことを内閣は国民に謝罪し、解散。
新総理大臣は、人々が思うよりもいい仕事をしている。
まず、闘争時に変更したものはすべてなくした。
そして近未来魔術だが、取り締まりをより一...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第二十三話】TRUTH
平和な、「日常」が戻ってきた。
あの後、「政府秘密組織VSディフェクト遂に闘争終結!!」と数々の新聞のデカデカと1面を飾った。
TVでも、一週間くらいはそのことの特集ばかり。
政府が闘争終結の要因は明らかにしていないというのに。
専門家があれこれ、推測を述べているだけ...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第二十二話】ENDING
気が付いたら、眠っていたらしい。
体を起こす。
目には涙が、頬には涙の伝った跡が、ある。
グミさんの過去、レンの過去。
知らなかった。
前に説明してくれたのが、すべてではなかった。
「くそっくそ、ぉおっ!!」
グミさんが座り込んで、地面を殴っている。
泣きなが...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第二十一話】OBEY
父の顔も、母の顔も知らない。
知らないじゃないな、覚えていない。
確か2歳くらいまで一緒に幸せに、平凡に暮らしていた。
「いた」、過去形だ。
ある日、母さんも父さんも帰ってこなかった。
二度と、それから顔を見ることはなかった。
置き去り。
捨て子。
ただ、道の片...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第二十話】DISLIKE
「忌み子」―――それがあたしだ。
生まれたときに、どこの占いしか知らないが、そう言われたらしい。
「この子は災いを呼ぶ子だ。生かしておいては、きっと禍が起こる」と。
最初はみんな私を嫌った。
殺すのはかわいそうだと、みんなが言ったから、生きてはいたものの、死んでい...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十九話】DESPAIR
ルカさんの胸に堂々と突き刺さる、長剣。
噴き出す、鮮血。
言葉にできない痛みに、歪む彼女の顔。
「……く…は……っ」
桃色の髪を靡かせながら、前のめりに倒れる。
「ルカさん!!!!」
「ルカ!!!!!」
グミさん、メイコさん、レン、そして私。
みんなが、敵...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十八話】STRUGGLE
「リンッッッ!!!!やめろッ!!!」
グミさんの声が響く。
ごめん、からだが勝手に動くの。
止められないの。
「るぁぁぁぁああああああああああッ!!!!!!!!!!」
私はルカさんに向けて、全速力で剣を振りかざした。
ルカさんは避けようともしない。
逃げよう...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十七話】SUDDENLY
あの、私とミクさんの件から2日は、なぜか奴らは動かなくて、平和だった。
平和すぎて、気持ち悪いほどに。
どうして動かないのか。
また奇襲をしかけてくるんじゃないのか。
みんな最初はそういうことばっかり考えていて、ピリピリしていた。
でも、2日もなると、警戒心も薄...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十六話】DECISION
「お帰り、ミク。どうだった?」
「…ただいま。全然ダメ、あの生意気小僧に邪魔された」
ミクはさっきまで、リンを取り込むために、リンの思考内へ行っていた。
しかし、結果は残念ながら失敗。
ミクは機嫌が悪い。
「お茶でも入れさせましょうか」
「いい。それより、ルカ...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十五話】WEAK POINT
「レン……、どうしてここに…、殺されちゃ…」
「は?何言ってんの。ここお前の部屋だよ」
「……え?」
レンにそう言われてから初めて気づいた。
確かに私の部屋。
「ミクさんは…どこに……」
そう私が訊くと、レンはため息をついた。
「やっぱり、ミクに攻めら...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十四話】ENTER
ミクさんは、何が可笑しいのか、何が楽しいのか、クスクスと、肩を揺らして嗤っている。
私は今、この状態では何もできない。
真上からミクさんに笑いながら睨みつけられていて、動いたら一瞬で、確実に、私の命は終わる。
私が組織に入ると言わない限り。
『頑固ね―、そんなに大事か...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十三話】NEGOTIATION
私は確かに夕飯を食べて、お風呂に入って、ちょっと小さいケーキを食べて、ベットに入って寝たはずだ。
うん。確かにそうだ。
じゃあ、ここはどこ?
目が醒めると、そこは見知らぬ場所だった。
「…??…どこ、ここは…?」
あたりを見回しても、何もない。
本当に...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十二話】JEALOUS
「それは……、たぶん…、敵の攻撃を取り込んで、自分の攻撃と一緒に放出したんだろ」
リンが帰ってくるや否や、あたしに必死な顔で『なんかへんなの出来ちゃったんだけど、あれって何ですか!!!??』と訊いてきた。
話を聞くと、どう考えても、あたしが冒頭に言ったことしか当ては...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十一話】TRUST
―――――――ビィィィィィイイイイイイ!!!
家中にサイレンが鳴り響いた。
これはちゃんと説明を受けた。
どこかで奴らが動き出したら鳴るという、ハイテク機能だ。
私は急いで着替えてリビングへ。
「遅れてすみません!!!」
そう叫びながら、リビングのドアを勢いよく開...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第十話】OPERATIONS
―――カツ…カツ…
綺麗に掃除され、埃の一つも許さないような部屋中に、私の歩く、ヒールの音が響く。
部屋、なんてモノじゃない。
「広場」や、「講堂」、「宮殿」と言ったほうが相応しいのかもしれない。
しかし、ここは「部屋」。
ある一人の女の子のための。
「話っ...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第九話】TALK
リンとメイコ姐がリビングを出るのを確認し、俺は大きな溜息を吐いた。
「…はぁ……」
「どうしてそんな大きな溜息吐くの?嫌なことでもあった?」
いつも通りの優しい口調で、俺に訊くのは、カイト。
「いや、別に……」
「まぁた、そうやって。レンくんがそういう時は大体何かある...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第八話】ABILITY
「上出来だよ、リン」
「すごいなあ、リンちゃん。羨ましいよ」
「私の予想通り…、いや、予想以上だわ。ふふ」
みんなが笑ってる。
私に、向かって。
グミさんも、カイトさんも、メイコさんも、レンも。
「あ…、ありがと…ございます……」
そういうと、またみんなが笑っ...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第七話】STRAIGHTEN
こぉぉぁああああ!!!!
そんな音とともに、私が放った光は、瞬く間に家を包んだ。
すべてを包んだ。
目を開けていられないくらい、強烈な光線と、浮いているような変な感覚が、気持ち悪い。
「ルカ!!引き上げなさい!!!」
「でも…、ミク、あの子は……」
そんな...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第六話】MOTION
「…なめられたら…困る…ねっっ!!!」
がしゃあぁぁぁぁぁぁあん!!!
と、自分の攻撃を防がれ呆気にとられている隙に、ルカのフィールドによって、後ろの壁に吹き飛ばされた。
「ぅッ…、うぅ………」
「レン!!!!」
グミさんが駆け寄ろうとする。
しかし、その時には...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第5話】BREAK
がしゃあぁぁぁ!!!!!
という途轍もない音と振動で、私は叩き起こされた。
「ええ!!??な、何、何!!!?」
一人で、おたおたしていた。
こんなの初めてだし、経験する術もないし。
「リン!!起きろ!!!早く着替えて外に出ろ!!!奴らの奇襲だ!」
バンッと、勢いよく...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第4話】PREPARATION
「ねえ、それは、なに?」
急にメイコさんに訊かれた。
手に持っていた、お守りについて。
「ああ、これは…、母さんから貰ったお守りです。中に運命の人が書いてあるって言ってたんですけど…読めませんでした……」
ちょっと、自分で声に出して言うと、落ち込む。
こんな...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第3話】EXPLANATION
「「「その通り」」」
3人は不敵にほほ笑んだ。
「あたしらは、何も悪いことなんかしてない。―――してんのは、政府のほうだろ。団結する権利云々は、憲法でも定められてんだ」
そう言われながら、グミさんがソファーに座れと促してきたので、近くにある大きなソファーに座...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第2話】MET
宙に浮いた状態では、反論も、文句も言えない私は、為すがまま、少年に連れて行かれた。
一体何処に行くのか。
一体何をしようというのか。
何も分からずに、落ちたくない、死にたくない、から少年につかまっている。
「ついたぞ。もう、大丈夫だ」
ふわ、と地面に降り立った。
「ド...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【第1話】DREAM
私の先祖は、なんでも別の時代へ翔んだことがあるらしい。
そんなの私は信じない。
第一、別の時代へ行くことなんて、近代魔術が開発させたこの時代でも無理だ。
『自分の先祖は偉いんだ』
とかいう自慢がしたくて、でっち上げた、つくり噺。
そんなの信じて、何になるの。
先祖のこと...CrossOVER NoIsE.
イズミ草
【プロローグ】START
時は22世紀。
近未来魔術が開発され、街をロボットや機械ばかりが行き交う様になった時代。
日本政府の黒幕、絶対的機密されてきた秘密組織があった。
今までは表に出ることのなかったその組織は22世紀に入ってから、組織の持つ絶対的権力で内閣に指示し、濫用するようになった。...CrossOVER NoIsE.
イズミ草