タグ「バラード」のついた投稿作品一覧(95)
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「ゆびきり」
(1A)
朝が来たら おわかれ
この部屋とも
恋人(あなた)とも
懐かしい匂い
胸いっぱい 吸い込んだ
(1B)
今 嘘を付くね
最後の嘘...「ゆびきり」
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「カサブタ」
(1A)
偶然落とした
君の緑のマグカップ
割れた破片に
滲んだ鮮紅(あか)が
なぜでしょう 少し苦しい
(1B)
泣き虫でも
強がりでも...「カサブタ」
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「かぜまち」
(1A)
風を待つの 帆かけ舟
帰る場所を 探すため
ふるさとの空 今頃
花に染まるのだろう
(1A')
浅葱色の 水の上
萌黄色の 葉は流れ
瑠璃色した空は また...「かぜまち」
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「Passieren」
(1A)
傷付いてもいい
それが二人の道なら
doch -Was möchten do?
(1B)
寂しさに麻痺した心で
抱き締め続けた「会いたい」
(1C)
決めつけと自惚れで...「Passieren」
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「matin」
(1A)
目を開けて
息をする
昨日と同じ 朝のワンルーム
窓の外
並木道
今朝は少し肌寒いみたいだ
(1B)
ヒトがひとつ歳を重ねても...「matin」
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「東京タワー」
(1A)
11時 田町駅
コートを着るには少し暑い
秋の陽がきらめいて
今日は良い日になりそうな予感
(1B)
少しだけ開(ひら)いた扉が
やさしい風に動きはじめる
でも まだ すこし 言えないな...「東京タワー」
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「れいんとれいん」
(1A)
ぽつり
雨が落ちた
そうか
君も泣きたいんだね
いいな
思い通りに
こころ
あらわせて...「れいんとれいん」
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「オリオン」
(1A)
冷えた指先温めながら
午後6時 桜木町
君の姿を探す改札
星のよう きらめく光
(1B)
指折り数えて待ちわびていた
年に一度 浮かれた街角
染める雪色...「オリオン」
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「swear」
(1A)
澄んだ夜空を
彩る季節は
白い吐息に乗せて
恋人たちを連れてやって来る
(1A')
悴んだ手の
微かな温度で
淡い初雪 溶けて...「swear」
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「Silly talk」
(1A)
傍ニイタイヨ なんて
所詮寂しがり屋の戯言(ざれごと)だ
独リハヤダヨ なんて
所詮言える筈ない本心だ
(1B)
あまりにも違い過ぎて
勇気と希望では
包まれた体温さえ...「Silly talk」
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「Secret of Foss・ter」
(1A)
現実も事実も
分かっている筈
気持ちに負けないで
分からない事だらけでも
前に進んでみようよ
(1B)
思ったより きっとすぐ傍に
あなたを待ってる人がいるんだ...「Secret of Foss・ter」
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「superscription」
(1A)
分かんないよ 分かんない
キミのココロの表題(タイトル)
キライなのか スキなのか
何か言って欲しい
(1A')
きっとそれは カンチガイ
キミが思っているほど
素直なんかじゃないから...「superscription」
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「overwrite」
(1A)
雨上がり 恋心
優しさの微熱
奏で合う 響き合う
眼差しの温度
(1S)
また動き出す また返り咲く
真昼の夜に ほころんだ蕾
信じることも 求めることも...「overwrite」
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「close friend」
(1A)
「普通」って何だろう?
誰もが同じペースで
歩めるという訳じゃないのに
(1A')
どうしてここにいるの?
消えちゃう このままじゃ もう
そんな不安に潰されちゃうよ
(1B)...「close friend」
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「remercy」
(1A)
曇った空に光が差して
風が少し暖かいの
続いた雨も 気が付けば
止んでいた
(1B)
過ぎ去った時間を
繋ぎ止めても
戻せないなら...「remercy」
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「ホロウ」
(1A)
忙しい毎日が過ぎて行く
時計の秒針は
少しずつ動いて
(1A')
あの頃の二人は
もういない
心が拒んでも
変えられない明日(あした)...「ホロウ」
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「アンダーワールドのポラリスは青い地球の夢をみる」
(1A)
ひとつだけ 願いを叶えてあげましょう
そんな魔法使いのおばあさんがいたら
きっとあの白い光がほしいと
そっとちいさく声に出して呟くだろう
(1S)
君は夜空に瞬いたポラリス
青い地球の夢を見ながら
誰にも見せないよう そっと...「アンダーワールドのポラリスは青い地球の夢をみる」
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「tear up」
(1A)
一年になったら
お祝いしようねって
そう言っていたから
ずっと楽しみにしてたの
(1B)
今日がその記念日なのに
誰もいない左隣
あの日と違う空の下...「tear up」
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「diary」
(1A)
こんな幸せ感じて良いのかな
こんなに喜び感じても
色んなことがあれから変わったね
少しずつだけど 自然に
(1B)
寄り添えるようになった
fond kiss
(1S)...「diary」
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「dolor」
(1A)
ぼくらを乗せ走る
電車は止まらなくて
長く暗いトンネルを抜け出す
窓の外を ずっと
ぼんやり眺めていた
そのあまりの眩しさに
(1B)
細めた瞳は何を映す?...「dolor」
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「anniversary」
(1A)
50音の中から
神様が選び取った
たった4つの音が
とても好きな言葉だった
(1B)
春も夏も秋も冬も
思い出のない季節(とき)なんて
ひとつだってなかったから...「anniversary」
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「TO:you」
(1A)
何回も破れたとしても
いつか届く日まで
何度も祈り続けよう
もしそれが許されないのなら
そっと 誰も気付かないよう
心の中 祈ろう
(1B)
あなたの前での私と...「TO:you」
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「Tokyo」
(1A)
「今日の東京は快晴で
雲ひとつない空が広がるので
きれいな月が見れそうです」
(1B)
「今年はね
満月と仲秋の名月が重なるんです」って
呆れられるくらいに楽しみにしてた
だってそんな特別な日が...「Tokyo」
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「finale」
(1A)
鋭い刃(やいば)で抉り取られた
心にある傷は痛み
まだ真っ赤な血が流れている
心臓は激しく鳴り
溜り落ちたその赤は
乾くことなく地面を濡らし
けれど息はまだ止まらない
(1B)...「finale」
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「びいどろ」
(1A)
「これオススメだよ」 君が言っていた
すごく君らしいかっこいい曲を
電車待ちながら聴いた帰り道
リズムに合わせて足取りも軽く
(1A')
発車の合図がホームに響いた
動き出す電車 流れ行く景色
君の右隣 見ていた風景...「びいどろ」
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「ひとりごと」
(A)
今度は大丈夫かな、なんて
何信じてる
バカやってんだ
笑えばいい
勝手に蔑めばいい
(S)
土砂降りで濡れたって幸せで
寄り添った温もりは どこだ どこだ...「ひとりごと」
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「カラフル」
(1A)
どんな私も貴方にならば
見せても構わないって思うくらい
全てを許して求めた恋だった
他の人じゃなくて
Oh, no
(1B)
幸せの鮮やかさを知ったけど
その代償は 背負うのには...「カラフル」
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「夢のような、夢じゃないこと」
(1A)
電車のドアが閉じたら
昔の二人に戻ろうね
誰もが羨む仲の良い
「他人同士」に戻ろうね
(1B)
ふと思う この部屋って
こんな広かったんだっけ
(1S)...「夢のような、夢じゃないこと」
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「Estacion」
(1A)
水しぶき 光を映して
暗い夜の空踊った
(1B)
胸が小さく鳴って
半袖 腕がそっと触れて
胸が大きく鳴った
ふいに涙がこぼれた
(1S)...「Estacion」
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「They cry」
(1A)
平穏は脆弱で
夢は遠くて
日だまりは儚くて
幸せは消えそうで
(1B)
知っていて手を伸ばす
失うことより
隣にいて その横顔を...「They cry」