「カサブタ」


(1A)
偶然落とした
君の緑のマグカップ
割れた破片に
滲んだ鮮紅(あか)が
なぜでしょう 少し苦しい

(1B)
泣き虫でも
強がりでも
あれから少し変わりました

(1S)
雨の夕方
白の夕立
叫ぶ声は届かない
伸ばす両腕
伸ばす指先
冷たく雫が撫でる

(1S')
カサブタ剥がれ
傷も癒えたの
痛みもなくなったのに
街の向こうで
傘を弘(ひろ)げて
君が笑った気がした


(2A)
二人の写真も
交わす言葉も消しました
いまを大切に
生きると決めた
宝物を見付けたから

(2B)
ちょっぴりでも
ゆっくりでも
あれから僕は変わりました

(2S)
雨の夕方
雨の六月
思い出すには遠くて
伸びた黒髪
赤い唇
君の知らない僕です

(2S')
カサブタ剥がれ
傷も治って
元気に過ごしています
幸せですか
恋してますか
君は笑っていますか


(A)
泣きたいような日
寂しいような そんな日に
思い出すのです
雨の匂いに
霞んで消えた温かさ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「カサブタ」

寂しいようなそんな日。
たまには昔を思い出す。
今があるのに、思い出す。
それは雨の仕業か、或は…。

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投稿日:2015/07/01 01:23:36

文字数:436文字

カテゴリ:歌詞

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